告げる(読み)ツゲル

デジタル大辞泉 「告げる」の意味・読み・例文・類語

つ・げる【告げる】

[動ガ下一][文]つ・ぐ[ガ下二]
言葉などで伝え知らせる。聞かせる。「来意を―・げる」
多くの人々に知らせる。「始業を―・げるチャイム」
ある事態になったことを示す。「風雲急を―・げる」
知らせる[用法]
[類語](1知らせる伝える報ずる宣する知らす触れる断る話す語るしゃべる物言う口を利く言う述べる物語る打ち明ける明かす説明する述懐する告白する口外こうがいする他言たごんする言い出す発言する口に出す口にする吐く漏らす口走る抜かすほざくうそぶくしゃべくる伝える言い掛ける言い始める言い話し込む話しかける口に上る口の端に掛かる口を開く口を切るおっしゃる仰せられるのたま申し上げる申し述べる申す言上ごんじょうする/(2報ずる知らせる伝える宣する知らす触れる言い送る申し送る申し伝える申し越す申し渡す言い渡す達する伝達する通知する連絡する通告する通達する下達する令達する口達する通ずるコミュニケートする取り次ぐ伝言する話す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「告げる」の意味・読み・例文・類語

つ・げる【告】

  1. 〘 他動詞 ガ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]つ・ぐ 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙 ( 「継ぐ」と同源。言葉によって相手に事柄を伝え受けつがせる意 )
  2. 伝え知らせる。報告する。注進する。
    1. [初出の実例]「青丹よし奈良の都に行く人もがも 草枕旅行く船の泊(とまり)都㝵(ツゲ)むに」(出典万葉集(8C後)一五・三六一二)
    2. 「大進物きこえんと有と人のつくるをきこしめして」(出典:能因本枕(10C終)六)
    3. 「偖その日は朝まだきより、良人金之介に別れを告(ツゲ)」(出典:人情本・清談若緑(19C中)四)
  3. 知らせ教える。説く。
    1. [初出の実例]「二上(ふたがみ)の彼面(をても)此面(このも)に網さして吾が待つ鷹を夢に都気(ツゲ)つも」(出典:万葉集(8C後)一七・四〇一三)
  4. ふれ示す。広く伝える。多くの人々に知らせる。
    1. [初出の実例]「㝡後(さいご)の時に臨て、院の内の止事无き学生(がくしゃう)并に聖人達を集めて、告て云く」(出典:今昔物語集(1120頃か)一二)
    2. 「夕を告げる鐘も鳴らないまま」(出典:助左衛門四代記(1963)〈有吉佐和子〉終)
  5. (ある事がらが)ある状態になったことを示す。
    1. [初出の実例]「一家再び倒産の憐れを告(ツゲ)ければ」(出典:妾の半生涯(1904)〈福田英子〉一二)
    2. 「春を告げるクロッカスの蕾が」(出典:夜と霧の隅で(1960)〈北杜夫〉九)

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