取次ぐ(読み)トリツグ

デジタル大辞泉 「取次ぐ」の意味・読み・例文・類語

とり‐つ・ぐ【取(り)次ぐ】

[動ガ五(四)]
間に立って、一方から他方へ用件などを伝える。「主人に―・ぐ」「意向を―・ぐ」「電話を―・ぐ」
製造元小売店との間などに立って、商品売買の中継ぎをする。「仕入れを―・ぐ」
[類語](1伝える知らせる報ずる告げる言い送る申し送る申し伝える申し越す申し渡す言い渡す達する伝達する通知する連絡する通告する通達する下達する令達する口達する通ずるコミュニケートする伝言する宣する知らす触れる話す/(2仲介取り持つ橋渡し仲立ち媒介介する世話取り持ち口利き口入れ口添え肝煎きもい斡旋あっせん周旋紹介仲買媒酌お節介仲裁調停架け橋渡りを付ける引き合わせる中に立つ間に立つ取り成す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「取次ぐ」の意味・読み・例文・類語

とり‐つ・ぐ【取次】

  1. 〘 他動詞 ガ五(四) 〙
  2. 中間に立って、一方から他方へ物事を伝達する。一方から受けて他方に送る。取り伝う。
    1. [初出の実例]「下づかへはみすのもとまでとりつぎ、童は御前に参り」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上上)
  3. 問屋や製造元から商品を仕入れて他に売る。
    1. [初出の実例]「雑誌もその書店が取り次いで送ってくれるのである」(出典:青年(1910‐11)〈森鴎外〉五)

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