精選版 日本国語大辞典「場合」の解説
ば‐あい ‥あひ【場合】
〘名〙 (「ばやい」とも)
① (━する) その場面、情況にふさわしい、または適切な処置をすること。
② ある物事が行なわれている、または起こりそうな、ちょうどその時・その場面。また、ある物事の置かれている、または、仮定する、その事情や情況。その事態。法律では、仮定条件が二つ重なるときに、大きい方の条件に「場合」を用い、小さい方の条件には「とき」を使って区別する。
※歌舞伎・五大力恋緘(1793)三幕「ひょんな場合になったワイの」
③ 劇などの場面。
④ 芸娼妓が情夫などに逢うために、短時間客席を抜け出ること。場合を切ること。
※洒落本・阿蘭陀鏡(1798)三「毎晩毎晩ちょいといきの、ちょいとばやいに、ゑらわあゑらわあさんじゃ」
ばやい ばやひ【場合】
〘名〙 ⇒ばあい(場合)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報