塙団右衛門(読み)バンダンエモン

デジタル大辞泉 「塙団右衛門」の意味・読み・例文・類語

ばん‐だんえもん〔‐ダンヱモン〕【塙団右衛門】

[1567~1615]安土桃山時代武将遠江とおとうみの人。本名、直之。加藤嘉明に従って文禄の役慶長の役に功を立てたが、のち浪人となり、大坂の陣で豊臣方に参加、夏の陣に戦死
宮崎三昧による歴史小説。明治25年(1892)から明治26年(1893)にかけて東京朝日新聞連載

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精選版 日本国語大辞典 「塙団右衛門」の意味・読み・例文・類語

ばん‐だんえもん【塙団右衛門】

  1. 安土桃山時代の武将。本名尚之または直之。加藤嘉明、小早川秀秋福島正則などに仕える。また鉄牛と名乗って諸国遍歴大坂冬の陣・夏の陣の際に豊臣方につき、戦死。永祿一〇~元和元年(一五六七‐一六一五

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塙団右衛門」の意味・わかりやすい解説

塙団右衛門
ばんだんえもん

[生]永禄10(1567).遠江
[没]元和1(1615).4.29. 大坂
安土桃山時代の武将。通称,長八。名,直次,のち直之と改めた。初め加藤嘉明に仕えて軍功を立て,文禄慶長の役に従軍関ヶ原の戦いには嘉明と不和になって致仕し,のち小早川秀秋,徳川忠吉,福島正則に仕えたが,いずれも長くは続かず,大坂の陣には大坂に入り,徳川方と対戦し戦死した。戦国武士の典型として講談そのほかで有名。

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百科事典マイペディア 「塙団右衛門」の意味・わかりやすい解説

塙団右衛門【ばんだんえもん】

安土桃山時代の武将。名は直之(なおゆき)。遠江(とおとうみ)の人。加藤嘉明に仕えて文禄・慶長の役に功を立てたが,嘉明の怒りにふれて加藤家を退散,一時は小早川秀秋の鉄砲大将となった。のち大坂冬の陣に豊臣方に加わり奮戦,夏の陣で戦死。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「塙団右衛門」の解説

塙団右衛門 ばん-だんえもん

塙直之(ばん-なおゆき)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「塙団右衛門」の意味・わかりやすい解説

塙団右衛門
ばんだんえもん

塙直之

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世界大百科事典(旧版)内の塙団右衛門の言及

【塙直之】より

…織豊期の武士。遠州横須賀の人で団右衛門と称した。はじめ加藤嘉明に仕え,たびたびの軍功により1000石取,鉄砲大将となった。1600年(慶長5)関ヶ原の戦で嘉明の命令に背いたため知行を召し放たれ,他家への奉公をも禁じられた(奉公構(かまい))が,力量を認められ,直ちに小早川秀秋に抱えられた。02年,秀秋の死後,再び牢人となり,一時福島正則らに仕えるが,やがて僧となり妙心寺大竜和尚の下にいた。号を鉄牛と称し,洛中洛外で托鉢をしたという。…

※「塙団右衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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