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外交的保護 ガイコウテキホゴ

デジタル大辞泉の解説

がいこうてき‐ほご〔グワイカウテキ‐〕【外交的保護】

外国にいる自国民が受けた損害について、本国がその国に対し外交手続きによって適切な救済を与えるよう要求すること。

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百科事典マイペディアの解説

外交的保護【がいこうてきほご】

自国民が外国で不当不法な侵害を受け,その国で国内的救済を得られないとき,本国が国際法上の権利として,外交手続を通じて当該国民に適当な救済が与えられるよう相手国に要求する行為。

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世界大百科事典 第2版の解説

がいこうてきほご【外交的保護 diplomatic protection】

自国民が一般に外国においてその身体や財産を侵害され,損害を受けた場合に,国家がその侵害を自国に対する侵害として,みずから相手国の国際法上の責任を追及すること。その権利を外交保護権という。国家が外交保護権を行使するためには,一般に次の二つの要件が満たされていなければならないとされる。第1に,侵害を受けた個人が,その外国において利用しうる行政的,司法的な国内的救済の手段をすでに尽くしていることが必要である(国内的救済の原則)。

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大辞林 第三版の解説

がいこうてきほご【外交的保護】

自国民が外国で違法な損害を受けた場合に、国が国自身の権利として、その外国に適当な救済を図るよう請求すること。国籍の継続および国内救済の完了をその請求の要件とする。外交保護権。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

外交的保護
がいこうてきほご
diplomatic protection

自国の国民が外国においてその身体や財産を侵害された場合に、国家がその外国に対して当該自国民に適切な救済を与えるよう要求することをいう。これは国際法によって認められた国家の権利であるが、外交的保護を行うためには次の二つの要件が満たされていなければならない。第一は、被害者である私人が侵害を受けたときから外交的保護がなされるまでの間、継続して自国の国籍を保有していることである。これを国籍継続の原則という。第二は、被害者がまず在留国の国内的救済手続に訴え、しかも、利用しうるすべての救済手続を尽くしていることである。これを国内的救済の原則という。このように、在留国の国内的手続によっては結局公正な救済が得られなかったときに、初めて本国は自国民の保護に乗り出すことができる。外交的保護の制度は、国家が内外人を問わず、その領域内にいるすべての人を統治する権利を優先させ、これに、国家が所在地のいかんを問わず、すべての国民を統治する権利を調和させたものである。しかし、この制度は、私人の保護という観点からは合理的なものではない。なぜなら、外交的保護は私人の権利ではないから、私人が保護を要請しても、本国が相手国との関係を考慮してこれを取り上げないことができるからである。したがって、私人が国際的な機関に救済を求める道を開くことが望まれている。[太寿堂鼎]

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