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夜光雲 やこううん noctilucent cloud

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

夜光雲
やこううん
noctilucent cloud

超高層の大気中でかすかに光る巻雲に似た雲。10種の雲形には含まれない特種なもの。色は青白色ないし銀色であるが,ときにオレンジ色ないし赤色を帯びるものもある。夏の真夜中頃に緯度約 50°をこえる高緯度地方でみられる。

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デジタル大辞泉の解説

やこう‐うん〔ヤクワウ‐〕【夜光雲】

高緯度地方で夏季の日没後または日の出前に、高度80~85キロメートルの上空(中間圏上部境界付近)にまれに現れる、巻雲に似た形の銀色の雲。微小な氷晶からなる。極中間圏雲NLC(noctilucent clouds)。PMC(polar mesospheric clouds)。

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百科事典マイペディアの解説

夜光雲【やこううん】

暗夜の高空で太陽光線を反射して銀白色に輝く巻雲に似た雲。十種雲形にない特別な雲で,高度は75〜90kmにあり,氷晶からなると推定される。北半球では夏,中緯度北部地域だけに現れ,ほぼ東から西へ毎秒50〜250mの速さで流れている。
→関連項目雲形

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世界大百科事典 第2版の解説

やこううん【夜光雲 noctilucent cloud】

緯度50゜から65゜にかけての南北両地帯において夏季にのみ,まれに見られる雲。出現高度は80kmから85km付近に集中し,厚さは2kmあるいはそれ以下で,薄い巻雲状をしている。薄明時,太陽が地平線下9度ないし14度の間にあるとき,この雲が太陽光を反射して,夜空を背景にして輝くので,地上から見ることができる。色は青白色であるが,地平線近くに現れるときは黄味がかって見える。 ロケットを使った粒子採取や光学観測の結果,夜光雲の粒子は大きさ0.1μm以下の極微小な氷晶であることがわかっている。

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大辞林 第三版の解説

やこううん【夜光雲】

南北の高緯度地帯で夏季の薄明時に見られる輝きを帯びた雲。高度80~85キロメートル 付近に出現。極微小の氷晶から成る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

夜光雲
やこううん

高緯度地方の上空にごくまれに見られる雲。日没後または日の出前の数時間の間だけ、暗くなった空を背景に白く光って見えるので夜光雲noctilucent cloudという。北ヨーロッパロシアカナダアラスカで、夏から秋に変わる季節にだけ発生する。形は絹の衣が水平にたなびいているような感じで、巻積(けんせき)雲か巻層雲のように見える。しかし発生する高度は約80キロメートルで、気温の高度分布が極小値になる中間圏界面の付近である。地球大気中の雲のなかでもっとも発生高度が高い。この高さの気温は零下100℃に近く、夜光雲は微小な氷晶からなるものと考えられている。しかし、発生原因についてはまだわかっていない。流星が燃え尽きる高度に一致するので、流星塵が氷晶の核になっている可能性がある。薄い雲なので、背景が暗く、横から光が当たって、雲だけが光る場合にのみ見える。このため、低い太陽高度が長時間持続する高緯度地方でのみ見えるのであろう。[木村龍治]

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世界大百科事典内の夜光雲の言及

【中間圏】より

…中間圏の気温は,大規模波動による大気下方からの熱輸送が冬に活発となるため,夏より冬の方が高い。高緯度地帯の夏には,中間圏界面の気温は氷点下130℃以下になることもあり,このため夜光雲と呼ばれる薄い雲が現れることもある。中間圏の上部から中間圏界面にまたがる部分は,電離圏の最下部であるD領域にあたり,太陽紫外放射の解離作用や電離作用によって原子や活性分子およびイオンがつくられ,これらの間で活発な化学反応が起こっている。…

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