福岡県東部、田川郡にある町。1960年(昭和35)町制施行。古第三紀層の丘陵が広く分布し、中央部を彦山川(ひこさんがわ)が北流し沖積低地を形成。国道322号の香春(かわら)大任バイパス・田川バイパスが通じる。旧国鉄添田(そえだ)線はバスに転換。大任駅跡地は交通公園になっている。明治中期以降炭鉱町として発展、三井田川と古河大峰(おおみね)の鉱区が町域の大半を占め、大手炭鉱の炭住街が形成されたが、すべての炭鉱が閉山し、水田農村に復帰した。しかし、水田陥没などの鉱害が激しくなったため、その復旧が急ピッチで進められた。面積14.26平方キロメートル、人口5008(2020)。
[石黒正紀]
『『大任町誌』(1970・大任町)』▽『『ふるさと大任』全2巻(2004・大任町)』
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