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天竜寺船 てんりゅうじぶね

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

天竜寺船
てんりゅうじぶね

興国3=康永1 (1342) 年京都天竜寺造営の資を得るため中国,元に派遣した室町幕府公許の貿易船。興国2=暦応4 (41) 年足利直義天竜寺開山夢窓疎石に許可し,帰国ののち損益にかかわらず銭 5000貫文を寺に納めることとし,その代償として幕府は海賊の難を防ぐ責任があった。

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デジタル大辞泉の解説

てんりゅうじ‐ぶね【天竜寺船】

興国2=暦応4年(1341)足利直義(あしかがただよし)天竜寺造営の費用を得るため、夢窓疎石らと元に派遣した貿易船。

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百科事典マイペディアの解説

天竜寺船【てんりゅうじぶね】

足利尊氏天竜寺の造営費を獲得するため,1342年元(げん)に派遣した貿易船。船長を博多商人至本(しほん)に請け負わせ,帰朝後損得のいかんにかかわらず5000貫文を天竜寺に納めることを約束させ,その代償として幕府は航海の安全を保障した。
→関連項目夢窓疎石

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世界大百科事典 第2版の解説

てんりゅうじぶね【天竜寺船】

南北朝時代,天竜寺造営のため室町幕府が元(げん)に派遣した貿易船。当時は造天竜寺宋船とよばれた。1339年(延元4∥暦応2)8月に没した後醍醐天皇の菩提をとむらうため,足利尊氏は天竜寺の造営を企て,同天皇に伝領されていた嵯峨野の離宮亀山殿(かめやまどの)を禅院に改め,夢窓疎石を開山とし,寺領として元弘恩賞地日向国国富荘を寄進した。造営には巨額の費用が必要なため,幕府内において宋船派遣が論議され,その是非をめぐって紛糾したが,疎石の懇願によって派遣が決定した。

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大辞林 第三版の解説

てんりゅうじぶね【天竜寺船】

1342年天竜寺造営の費用として五千貫文を提供する条件で室町幕府が公許した、対中国(元げん)との貿易船。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

天竜寺船
てんりゅうじぶね

天竜寺造営の費用を調達するため元(げん)に派遣された船。1341年(興国2・暦応4)12月、足利直義(あしかがただよし)は京都・天竜寺の夢窓疎石(むそうそせき)に対し、二隻の貿易船の派遣を免許し、翌年の秋に出航できるよう準備を進めさせた。直義はそのうちまず一隻を渡航させることにし、疎石は博多(はかた)商人至本を綱司に推挙した。至本は貿易の利益のいかんにかかわらず、帰国後に5000貫文を寺に納めることを約束した。他方幕府はこの船を当時瀬戸内海地方に横行していた海賊などから保護する責任を負った。[池上裕子]

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