独立行政法人国立文化財機構の文化財保護に関する施設。奈良の文化財研究を中心に、発掘調査や古代都城形成に関する国内外の研究、学術交流などを行う。略して奈文研とよばれる。所在地は奈良市二条町(2014年11月時点で建て替えのため仮庁舎へ移転中)。1952年(昭和27)、平城宮跡の特別史跡指定に伴い、奈良文化財研究所として発足した。1954年に奈良国立文化財研究所と改称。2014年(平成26)4月時点の職員数は78名。
平城宮跡の保存問題をきっかけに平城地区と飛鳥(あすか)地区、藤原宮跡等の発掘調査と研究を行い、資料館で研究や調査の成果を公開、情報発信している。本庁舎のほかに、平城宮跡資料館(奈良市佐紀町)、藤原宮跡資料室(橿原(かしはら)市)、飛鳥資料館(明日香(あすか)村)などの施設がある。
[佐滝剛弘]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報