奈良文化財研究所(読み)ナラブンカザイケンキュウジョ

デジタル大辞泉 「奈良文化財研究所」の意味・読み・例文・類語

なら‐ぶんかざいけんきゅうじょ〔‐ブンクワザイケンキウジヨ〕【奈良文化財研究所】

奈良市にある調査研究機関。独立行政法人国立文化財機構に属する。遺跡建造物庭園などの文化財の調査・保存活用目的とする。前身奈良国立文化財研究所

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精選版 日本国語大辞典 「奈良文化財研究所」の意味・読み・例文・類語

なら‐ぶんかざいけんきゅうじょ‥ブンクヮザイケンキウジョ【奈良文化財研究所】

  1. 〘 名詞 〙 奈良市二条町にある、遺跡・建造物・庭園などの文化財の調査・保存・活用を目的とする研究機関。昭和二七年(一九五二文化財保護委員会の付属機関として奈良国立文化財研究所が新設され、同四三年文化庁の付属機関となる。平成一三年(二〇〇一東京国立文化財研究所と統合され、独立行政法人文化財研究所の奈良文化財研究所となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「奈良文化財研究所」の意味・わかりやすい解説

奈良文化財研究所
ならぶんかざいけんきゅうじょ

独立行政法人国立文化財機構の文化財保護に関する施設。奈良の文化財研究を中心に、発掘調査や古代都城形成に関する国内外の研究、学術交流などを行う。略して奈文研とよばれる。所在地は奈良市二条町(2014年11月時点で建て替えのため仮庁舎へ移転中)。1952年(昭和27)、平城宮跡の特別史跡指定に伴い、奈良文化財研究所として発足した。1954年に奈良国立文化財研究所と改称。2014年(平成26)4月時点の職員数は78名。

 平城宮跡の保存問題をきっかけに平城地区飛鳥(あすか)地区、藤原宮跡等の発掘調査と研究を行い、資料館で研究や調査の成果を公開、情報発信している。本庁舎のほかに、平城宮跡資料館(奈良市佐紀町)、藤原宮跡資料室橿原(かしはら)市)、飛鳥資料館(明日香(あすか)村)などの施設がある。

[佐滝剛弘]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「奈良文化財研究所」の意味・わかりやすい解説

奈良文化財研究所
ならぶんかざいけんきゅうじょ

独立行政法人文化財研究所を構成する文化財の調査・研究機関。本庁舎の所在地は奈良県奈良市二条町。 1952年文化財保護委員会 (→文化庁 ) の付属機関として奈良文化財研究所設立。 1954年奈良国立文化財研究所と名称変更。 1968年文化庁が発足しその付属機関となる。 1980年奈良市春日野町から本庁舎移転。 2001年4月中央省庁改編に伴い文化庁所管の独立行政法人に移行,名称を奈良文化財研究所とする。文化遺産研究部,平城宮跡発掘調査部,飛鳥藤原宮跡発掘調査部 (奈良県橿原市) ,飛鳥資料館 (奈良県明日香村) ,および埋蔵文化センターなどで組織され,独立行政法人文化財研究所の本部が本庁舎内に置かれている。

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