日原鍾乳洞(読み)にっぱらしょうにゅうどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日原鍾乳洞
にっぱらしょうにゅうどう

東京西部,奥多摩町北部多摩川の支流日原川の上流沿岸にある鍾乳洞秩父古生層石灰岩が浸食された自然洞関東一の規模。古くは信仰霊場となっていたため,洞内から江戸時代の古銭が出たことがある。洞内は8ヵ所の窟から成り,深さ 800m。 280mまでが一般に公開されている。都の天然記念物に指定。秩父多摩甲斐国立公園に属する。

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デジタル大辞泉の解説

にっぱら‐しょうにゅうどう【日原鍾乳洞】

東京都奥多摩町、多摩川支流の日原川上流小川谷にある鍾乳洞。関東では最大級の規模を誇り、温度年間を通してセ氏11度。総延長1270メートル、高低差134メートル。江戸時代は修験道場として信仰され、現在は奥多摩の中心観光地。東京都の天然記念物に指定されており、秩父多摩甲斐国立公園に属する。

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世界大百科事典 第2版の解説

にっぱらしょうにゅうどう【日原鍾乳洞】

東京都北西端,西多摩郡奥多摩町にある鍾乳洞。多摩川の支流日原川の北岸は秩父古生層の石灰岩から成る岩山で,河谷に沿って雨水の溶解浸食作用がつくり出した洞窟群(8窟)がある。このうち最大の新宮洞は奥行き527mに達し,電灯設備があって入ることができる。洞窟内の気温は年間を通じ14℃とほぼ一定で,夏涼しく冬暖かい。JR青梅線奥多摩駅からバス40分,徒歩約10分。なお,東方の倉沢谷にも倉沢鍾乳洞がある。【井内 昇】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

日原鍾乳洞
にっぱらしょうにゅうどう

東京都西多摩(にしたま)郡奥多摩町の北西部、多摩川の支流の日原川の小川谷にある鍾乳洞。最大の新宮(しんぐう)洞は深さ約527メートルに達し、温度は年間を通し11℃で一定している。江戸時代は一石(いっせき)山大権現(だいごんげん)とよばれる修験(しゅげん)道場で、白衣(びゃくえ)観音、金剛杖(づえ)などと名づけられた鍾乳石、石筍(せきじゅん)がある。都の天然記念物に指定され、秩父多摩甲斐国立公園(ちちぶたまかいこくりつこうえん)に属している。JR青梅(おうめ)線の終点奥多摩駅からバスで約40分。近くに籠(かご)岩、燕(つばめ)岩、梵天(ぼんてん)岩など石灰岩の峰がそびえ、下流は日原渓谷とよばれる。

[沢田 清]


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