如来唄(読み)ニョライバイ

世界大百科事典 第2版の解説

にょらいばい【如来唄】

声明曲(しようみようきよく)の曲名。〈(ばい)〉の一種。〈如来妙色身……〉という詞章なのでこの名がある。広く諸宗派で用い,同一宗派で2種の曲節をもつ例も多い。その場合,1種は字音を長く引き伸ばしながらユリなどのフシ(節)を重ねていく曲節であり,1種は比較的簡単な曲節で短く唱える。前者は,法要の初めに身心を静める意味で唱えるもので,職衆(しきしゆう)中の上席者である唄師が荘重に独唱する。後者は導師が《三礼文(さんらいもん)》に引き続いて唱えることが多く,職衆が斉唱で呼応する宗派もある。

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大辞林 第三版の解説

にょらいばい【如来唄】

〘仏〙 梵唄ぼんばいの調子で唄う、仏の徳をたたえる内容の八句の偈。出典は勝鬘経しようまんぎよう

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精選版 日本国語大辞典の解説

にょらい‐ばい【如来唄】

〘名〙 如来の勝れた色身をたたえた勝鬘経の八句の偈(げ)をいう。諸宗により異同があるが、総じて梵唄(ぼんばい)に用いる。
※太平記(14C後)一一「延暦寺の中堂供養の日は、〈略〉風(ほのか)に如来唄(ニョライハイ)を引給しかば」

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世界大百科事典内の如来唄の言及

【唄】より

…字音を長く引き伸ばしながらユリなどの節を重ね,ゆったりと進行する曲節である。《云何唄(うんがばい)》《始段唄(しだんばい)(《如来唄》)》《毀形唄(きぎようばい)(《出家唄》)》などがある。別に,《三礼文(さんらいもん)》に引き続いて唱えたりする短い節の《如来唄(《中唄(ちゆうばい)》)》や,法要の終り近くに唱える《後唄(ごばい)(《処世界梵》)》があるが,唄の本来の性格は薄いといえる。…

※「如来唄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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