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妊娠から出産まで にんしんからしゅっさんまで

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食の医学館の解説

にんしんからしゅっさんまで【妊娠から出産まで】

《妊娠?と思ったら》
 最近では、市販の妊娠検査薬基礎体温計などで、妊娠に気づきやすくなりました。
 妊娠の兆候としては吐(は)き気(け)、だるさ、熱っぽさ、乳房の張り、頻尿(ひんにょう)、便秘(べんぴ)、おりものの増加などがあります。しかし、月経予定日である妊娠3週程度であれば、これらの変化や不調を感じないことがほとんどです。この時期には着床した受精卵細胞分裂をくり返すデリケートな時期です。もし妊娠の可能性があるならば、薬の服用やX線検査を避けることが肝要です。
 また、市販の妊娠検査薬はあくまでも補助的な診断法と考えて、流産(りゅうざん)や子宮外妊娠(しきゅうがいにんしん)の可能性がないか、受精卵が子宮内膜にきちんと着床しているか、早めに産婦人科へいって診察を受けることがたいせつです。
つわり中はリラックス気分で》
 妊娠4週から12週くらいまではまだまだ外見的な体型の変化はみられません。しかし体内では12週くらいまでに、鶏卵程度の大きさだった子宮がこぶし大程度まで大きくなります。また体調としては吐き気やだるさ、乳房の張りなどがみられます。
 つわりは人によって程度が異なり、強く感じて寝込んでしまうほどの人もいれば、ふだんとかわらない生活を送ることができる人もいます。つわりがひどいときには、のんびりリラックスする時間をすごしましょう。
 また、つわりによって、食事をとりにくくなる時期です。栄養面ももちろんたいせつですが、つわりがおさまるまでは、食べたい(食べられる)ものを食べられるときに食べることが第一です。
 この時期は胎児の骨格や脳、内臓など人間のたいせつな器官が形成され、成長をはじめます。3週までと同様に、服薬、X線検査、また感染症予防(風疹(ふうしん)や水疱瘡(みずぼうそう)など)に注意しましょう。
《慎重な行動で流産を防止》
 妊娠初期は切迫流産、初期流産が起こりやすい時期でもあります。靴はハイヒールをやめてローヒールなどの歩きやすいものにする、重いものを持たないようにするなど、日常生活での動作は慎重に行わなければなりません。また性生活も同様に、はげしい行為は禁物です。異常出血や腹部の痛みがある場合は流産の兆候ですので、すぐに病院で受診、処置をしてもらいましょう。
《安定期には体重コントロールを》
 妊娠12週をすぎると母体の体重がふえはじめ、見た目にもおなかがせりだして背骨が反り返るため妊婦らしい体型になってきます。このころすでに子宮は子どもの頭ほどの大きさになっています。胎盤(たいばん)が完成して流産の心配もなくなり、安定期に入ります。つわりがおさまって食欲も回復するため、体重のコントロールに気をつけましょう。高カロリーな食品や添加物は避けましょう。食事管理と同時に、無理のない程度の運動も必要です。
 妊娠中は腸の動きが鈍くなり、便秘(べんぴ)がちになるため、食事の内容には気を配る必要があります。また、つわり中に嘔吐した胃液が歯を傷つけたり歯肉から出血しがちです。安定期のあいだに歯の治療をしましょう。
《出産の準備にとりかかる》
 16週ころになると子宮は人の頭ほどの大きさになり、また早い人は胎児の動きを感じるようになります。妊娠後期に入る22週くらいまではもっとも安定している時期です。母子ともに元気な出産へ向けて、準備にとりかかりましょう。
《早産防止には無理をしない》
 妊娠中期も後半になり、22週をすぎるとすでに出産が可能な時期に入ります。22週から37週までの出産を早産といいます。早産を防止するためにはけっして無理をしないことです。疲れたりおなかの張りを感じたら、すぐに横になるなど休むようにしましょう。
 また、この時期には足のむくみや貧血が起こりやすくなります。同時に、ますます体重が増加しがちになります。バランスがとれていて栄養面でも充実した食生活(「妊娠中の栄養バランス」参照)、適度な運動や体操、入浴やマッサージなどのリラクゼーションを心がけましょう。
《出産をひかえて》
 28週以降、胎児は人間らしくなり、子宮の中でどんどん成長していきます。子宮が大きくなっているため、他の臓器を圧迫したり血流が悪くなり、母体は動悸(どうき)息切れを感じることがあります。また、ますますおなかが張ってくるようにもなります。ゆっくりと無理のないペースでの行動をし、疲れたらすぐに休むようにしましょう。
 この時期にいちばん気をつけたいことが妊娠高血圧症候群妊娠中毒症)です。重症になると胎児の発達に影響したり、難産になりやすかったり、また母体に障害が残ることもあるので、24週をすぎたころからは、2週間に一度、定期検診を受けるようにしましょう。
 37週をすぎればいつでも正常な出産が可能になります。おなかの張りも頻繁に起こり、胎児が下がってくるため頻尿、便秘になりがちです。また、おりものも増加してきます。このような変調は、いよいよ出産が近づいている兆候です。異常や早産の心配がなければ、散歩や家事、体操などをして運動不足にならないように心がけ、リラックスした気分で出産を迎えましょう。

出典|小学館
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