日本歴史地名大系 「妙法寺記」の解説
妙法寺記
みようほうじき
二冊
版本 無窮会図書館(文政九年版)
解説 「勝山記」と祖本を同じくする。「勝山記」同様に表題はなかったが、文化一五年書写の小山田与清所蔵本を文政九年版刻するに際し、「妙法寺記」と命名された。同名称で「続群書類従」に収録されたこともあって、「妙法寺記」の名が通用しているが、「勝山記」のほうが原形に近いとする説が有力である。文政九年版には文正元年―永禄四年が収載され、続群書類従本にはそれに暦応元年―寛正六年が付加されている。なお本書が漢文形態を主体とするのに対し、「勝山記」はカナ混じり文を多用する。内容的にはほぼ同じだが、表記以外に異なる点もあるので、利用にあたっては両者の比較・検討が必要である。
妙法寺記
みようほうじき
妙法寺記
みようほうじき
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報