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姿勢反射 しせいはんしゃpostural reflex

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

姿勢反射
しせいはんしゃ
postural reflex

体位反射ともいう。ある姿勢を保持するために筋緊張が反射的に出現する現象。この姿勢反射は身体各部位の平衡を維持するために起る。代表的な反射には局在性平衡反応,体節性平衡反応,汎在性平衡反応などがあり,これらが組合さって,立直り,把握,踏直りなどの反射が生じ,姿勢の維持に寄与している。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

しせい‐はんしゃ【姿勢反射】

高等な脊椎動物で、姿勢や運動中の平衡を適正に維持するのに関連する反射。これらの中枢は延髄や脊髄にあり、さらに小脳によって統合されている。

出典|小学館
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大辞林 第三版の解説

しせいはんしゃ【姿勢反射】

脊椎動物において、体の姿勢や運動中の平衡を維持するのに役立つ反射の総称。延髄や脊髄が中枢となる。さらに中脳や小脳も関与する。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

姿勢反射
しせいはんしゃ

動物、とくに脊椎(せきつい)動物の四足類において、体の姿勢や運動中の平衡を保つために役だっている反射の総称。体重を支えている肢(あし)の伸筋(抗重力筋)が引き伸ばされると、脊髄(せきずい)性の伸張反射により、重力に抗してその伸筋は収縮する。一方、その伸筋と拮抗(きっこう)する屈筋の収縮は、やはり脊髄性の相反性神経支配によって抑制されるが、体を一定の姿勢に保つためには、四肢の関節を一定の角度に開いたまま固定していなくてはならない。それには伸筋と屈筋とが同時に収縮し、緊張の状態を持続する必要がある。平衡のとれた運動や姿勢の保持には、脊髄よりもさらに高次の中枢からの制御が働いている。除脳動物では、高次中枢からの抑制から解放されて伸張反射が強められるが、その度合いは伸筋のほうが屈筋よりも高い。その結果、四肢を伸ばして固くなる(除脳固縮)。このような動物の頸(くび)を右に回すと、右側の肢は伸び左側の肢は屈曲する。これは頸(けい)筋が伸ばされることによりおこる反射で、持続性(緊張性)頸反射とよばれる。また、重力に対する頭の方向によって伸筋の緊張が制御される。これは平衡感覚の受容器である迷路からの感覚入力によるもので、持続性(緊張性)迷路反射といわれる。複雑な運動や姿勢の保持には、いくつかの姿勢反射が統合された、より高度の調整が必要である。逆さに落ちたネコが空中で回転して立ち直る立ち直り反射は、迷路反射、頸反射のほか、目からおこる反射など、5種類ほどの反射がうまく調整されておこるものである。ほかに、ネコに目隠しをしておいて足を机に触れさせると前肢をあげて机の上に立つ踏み直り反射、立っている動物の姿勢を崩すと足の位置を変えて体を支える跳び直り反射などがある。前記の反射はすべて、前頭葉の運動領を破壊すると消失する。[村上 彰]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の姿勢反射の言及

【運動】より

…これらの反射に関与する全経路を反射弓という。脊髄に反射中枢をもつ脊髄反射には伸張反射,屈曲反射,交叉(こうさ)性伸展反射などがあり,また脳幹に反射中枢をもつ反射には姿勢反射,呼吸反射,咀嚼(そしやく)反射などがある。(a)伸張反射 これは筋肉とくに伸筋が一過性にまたは持続的に引き伸ばされると反射的に収縮が生ずるもので,筋肉の長さを自動的に制御し,とくに背筋や下肢伸筋の抗重力筋群によく発達していて,直立姿勢の保持に役だつと考えられる。…

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