出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
群馬県沼田市(ぬまたし)と渋川市(しぶかわし)との境にある山。赤城(あかぎ)、榛名(はるな)両火山中間の北側にあるコニーデ型火山で、標高1296メートル。西の小野子山(おのこやま)と隣接して双子火山をなし、前橋付近からの眺めがよい。『万葉集』にも「子持山若かえるでのもみつまで……」と詠まれている。おもに複輝石(ふくきせき)安山岩からなり、山頂に近い大黒(だいこく)岩(獅子(しし)岩)は険しく、溶岩流の東端は利根(とね)川に綾戸(あやど)峡谷をつくっている。南東斜面の末端部は軽石の層が厚く、養蚕とコンニャクイモの栽培が盛ん。西麓(せいろく)の中山峠(709メートル)は旧三国(みくに)街道の峠で、1981年(昭和56)上越新幹線の中山トンネルが貫通した。
[村木定雄]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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