宇倍神社(読み)うべじんじゃ

世界大百科事典 第2版の解説

鳥取県岩美郡国府町に鎮座。武内宿禰(たけうちのすくね)命をまつる。本社うしろの亀金丘(かめがねのおか)は古墳とみられるが武内宿禰が当国へ下向のとき,二つの履をのこして身をかくしたところと伝承する。《続日本後紀》に848年(嘉祥1)7月,国府の西に失火のあったとき,国司の祈願で火のやんだで従五位下に叙し,官社に列したとあるが,以後昇叙し,878年(元慶2)正三位となり,延喜の制で名神大社,のち因幡国の一とされ,また総社も兼ねた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鳥取市国府(こくふ)町に鎮座。武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)を祀(まつ)る。創建年代不詳。848年(嘉祥1)従(じゅ)五位下を授けられ、官社に列し、のち昇格し、878年(元慶2)正三位(しょうさんみ)となる。延喜(えんぎ)の制で名神(みょうじん)大社、のち因幡(いなば)国一宮(いちのみや)。中世以降に武家が尊崇、近世には藩主池田氏が崇敬して神領30石を寄進した。明治の制で国幣中社となる。例祭4月21日の神幸祭には武者行列、奴(やっこ)の舞が列を連ね、当地方特有の麒麟獅子舞(きりんししまい)(県指定無形民俗文化財)が奉納される。本社後ろの亀金丘(かめがねのおか)は、祭神が当国へ下向のとき履(くつ)を残していった霊地と伝える。

[鎌田純一]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

鳥取県鳥取市国府町宮下にある神社。旧国幣中社。武内宿禰をまつる。大化四年(六四八)創建と伝えられる。中世以降、武家の尊崇をうけた。因幡国一の宮。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

出し子

1 だし汁を取るための干した雑魚(ざこ)。煮干し。2 振り込め詐欺などの犯罪に利用された預金口座から現金を引き出す役をいう隠語。→掛け子 →受け子...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android