日本歴史地名大系 「宗禅寺」の解説
宗禅寺
そうぜんじ
宗禅寺
そうぜんじ
宗禅寺
そうぜんじ
新奥多摩街道の東側、川崎段丘崖線沿いに所在する臨済宗建長寺派寺院。医王山と号し、本尊は釈迦如来。当寺の由緒書によると、寛正年間(一四六〇―六六)薬師堂として建立されたが、元和元年(一六一五)寺院に変更、寛永三年(一六二六)玉岫球を開基として新たに創建された。もとは多摩川辺りにあったが、玉川上水開削や延宝二年(一六七四)の大洪水のため、元禄四年(一六九一)現在地に再建されたという(由緒書)。本堂西にある薬師堂は、推古天皇時代の多摩川大洪水の際、上流から漂着した欅の流木を薬師に彫り、水難犠牲者を供養して堂宇を建てたのが創始と伝え、天正一一年(一五八三)多摩川の流木で再建、「一本木堂」とも称したという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報