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室戸[市](読み)むろと

百科事典マイペディアの解説

室戸[市]【むろと】

高知県南東部の市。1959年市制。室戸岬のある半島部を占め,大部分は山地と丘陵で,海岸平野は狭い。中心市街は西岸にあり,藩政期以来数次の改修を経てよく整った室津津呂(つろ)の漁港を中心とするマグロ,カツオの漁業基地として発達したが,近年は不振。野菜・果樹栽培が盛ん。室戸阿南海岸国定公園観光基地で,高知市安芸市からバスが通じる。248.18km2。1万5210人(2010)。

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世界大百科事典 第2版の解説

むろと【室戸[市]】

高知県東部の市。1959年市制。人口2万1430(1995)。四国の南東に突き出した室戸半島を市域とし,室戸岬行当岬(ぎようどざき),羽根岬には比高100mの海岸段丘が発達し,段丘上には水田も開けている。狭い帯状の海岸平野に立地する漁村を結んで国道55号線が走り,段丘斜面では早生ビワやポンカンの栽培が行われる。岩礁の多い室戸岬沖は古来航海の難所として知られ,南東沖合には好漁場がある。岬の西側の室津や津呂(現,室戸岬港)は古くからの風待港・避難港で,935年(承平5)国司の任を終えて帰京する紀貫之の船は,日和を待って室津に停泊している(《土佐日記》)。

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