小倉謙(読み)オグラ ケン

20世紀日本人名事典 「小倉謙」の解説

小倉 謙
オグラ ケン

昭和期の官僚 警視総監



生年
明治44(1911)年4月21日

没年
昭和52(1977)年7月23日

出生地
愛知県名古屋市

学歴〔年〕
東京大学法学部卒

経歴
内務省警保局保安課(特高)事務官などを経て、昭和33年第64代警視総監。36年辞任の後、農地開発機械公団理事長。総監時代、’60年安保騒動と右翼テロの続発で苦闘した。35年6月15日には、岸信介内閣が招いたアイゼンハワー米大統領の来日阻止の学生デモ隊と機動隊が激突、女子大生樺美智子さんが死亡した。同年10月12日、浅沼社会党委員長刺殺事件、翌年2月1日には中央公論社長邸を右翼が襲撃される事件が続き、総監としての責任を国会マスコミで追及された。


小倉 謙
オグラ ユズル

昭和期の植物形態学者 東京大学名誉教授



生年
明治28(1895)年6月25日

没年
昭和56(1981)年3月18日

出身地
宮城県

学歴〔年〕
東京帝大理科大学植物学科〔大正8年〕卒

学位〔年〕
理学博士〔昭和3年〕

主な受賞名〔年〕
学士院賞〔昭和21年〕

経歴
昭和13年東京帝大教授、31年名誉教授。横浜市立大学教授、東京家政大学教授の他、日本植物学会会長も務めた。また植物切手の収集でも知られ、日本郵趣協会会長を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「小倉謙」の意味・わかりやすい解説

小倉謙
おぐらゆずる
(1895―1981)

植物形態学者。仙台市出身。1919年(大正8)東京帝国大学理学部植物学科を卒業大学院に進むが、同年、講師就任。1939年(昭和14)教授となる。シダ植物の比較解剖学的研究を専攻して国際的にも高い評価を受けた。植物解剖学ハンドブックの一冊としてドイツ語で『シダ植物の栄養器官の解剖』(1938)を著し、これによって帝国学士院賞を受けた(1946)。その高潔な人格が広く尊敬を受け、日本植物学会会長、資源科学研究所所長などを歴任した。切手収集家としても知られる。

[佐藤七郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小倉謙」の解説

小倉謙 おぐら-けん

1911-1977 昭和時代の官僚。
明治44年4月21日生まれ。内務省にはいり,戦後国家地方警察本部刑事部捜査課長,愛知県警察長などを歴任して,昭和33年第64代警視総監となる。在任中に六○年安保闘争がおこり,また浅沼稲次郎暗殺事件,嶋中(しまなか)事件など右翼テロが続発し,引責辞任。昭和52年7月23日死去。66歳。愛知県出身。東京帝大卒。

小倉謙 おぐら-ゆずる

1895-1981 昭和時代の植物学者。
明治28年6月26日生まれ。昭和13年母校東京帝大の教授。植物形態学・解剖学を専門とする。21年シダ植物の解剖学的研究により学士院賞。日本植物学会長。植物切手の収集家としても知られた。昭和56年3月18日死去。86歳。宮城県出身。著作に「植物形態学」「世界植物切手大図鑑」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「小倉謙」の解説

小倉 謙 (おぐら けん)

生年月日:1911年4月21日
昭和時代の官僚。警視総監
1977年没

小倉 謙 (おぐら ゆずる)

生年月日:1895年6月26日
昭和時代の植物学者
1981年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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