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付加重合 ふかじゅうごう addition polymerization

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

付加重合
ふかじゅうごう
addition polymerization

二重結合あるいは三重結合をもった不飽和化合物が付加して重合体になる反応。塩化ビニルにみられるように,単量体の組成と重合体の組成が等しく,その点で重縮合と異なっている。狭義には付加重合を単に重合と呼ぶことも多い。

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デジタル大辞泉の解説

ふか‐じゅうごう〔‐ヂユウガフ〕【付加重合】

不飽和結合を含む化合物が、その結合を開裂して付加を繰り返し、高分子を生成する反応。塩化ビニルポリエチレンなどはこの方法で作られる。

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大辞林 第三版の解説

ふかじゅうごう【付加重合】

単量体分子が付加反応により原子を失うことなく結合する反応を繰り返し、高重合体を生ずるもの。ポリ塩化ビニル・ポリエチレンなどの生成はこれによる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

付加重合
ふかじゅうごう
addition polymerization

高分子合成のもっとも代表的な反応の一つで、ポリエチレンポリ塩化ビニルポリスチレンなどがこの方法でつくられている。これらは、低分子化合物である単量体(モノマー)に少量の重合開始剤あるいは触媒を加えることによって重合反応を開始し、生成物である高分子すなわち重合体(ポリマー)を与える。この反応は反応機構からラジカル的に進行すればラジカル付加重合、イオン的に進行すればイオン付加重合となり、さらにイオンはカチオンアニオン重合とに分類される。付加重合は基本的には比較的ゆっくりとした開始反応に続き、速い成長反応および停止反応の三つの素反応からなる連鎖反応(次々と連続しておこる反応)である。開始反応は、反応性に富んだ中間体(ラジカルまたはイオン)が、ラジカル反応開始剤またはイオン重合開始触媒の存在で単量体からつくられる。この単量体は有機の不飽和化合物で、重合しやすいものである。成長反応はこの反応中間体(活性種、*を付記する)と単量体との反応であり、停止反応はこの成長した活性種がなんらかの形で安定化する反応である。これらの反応を以下に示す。
●付加重合反応
〔開始反応〕
 I(開始剤または触媒)→ A*(ラジカルまたはイオン)
 A*+M(単量体)→ AM*(成長活性種)
〔成長反応〕
 AM*+M → AMM*
 ……
 AM*n+M → AM*n+1
〔停止反応〕
 AM*n+1(ポリマーラジカルまたはイオン) → P(安定ポリマー)
 図の式で*がラジカルのときはラジカル付加重合、のときはカチオン付加重合、のときはアニオン付加重合という。重合素反応のもう一つに連鎖移動反応がある。
 連鎖移動:AM*n+1+C→AMn+1+C*
 この素反応で活性種C*が再生されて、これが重合反応を継続させるが、1個の高分子鎖の成長はここで中断されるので分子量が低下する。付加重合反応におけるポリマーの分子量(重合度)は、開始、成長、停止、連鎖移動の四つの素反応によって支配される。[垣内 弘]

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世界大百科事典内の付加重合の言及

【高分子】より

…重合反応は二つの様式に大別される。縮合重合(重縮合)と付加重合である。縮合重合では高分子化合物のほかに水のような低分子化合物が生成するが,付加重合では生成するのは高分子化合物だけである。…

【重合】より

…重合は一般にモノマーの間に共有結合が生じることによって起こり,そのような変化が起こる反応を重合反応という。重合反応には,付加重合,縮合重合,重付加,開環重合,付加縮合などがある。
【付加重合addition polymerization】
 付加重合反応を行うモノマーは,それ自身で互いに付加しうるような反応性の基をもつ化合物で,不飽和結合,とくに炭素‐炭素二重結合をもつ化合物がその代表である。…

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