山口銀行(読み)やまぐちぎんこう

百科事典マイペディア 「山口銀行」の意味・わかりやすい解説

山口銀行[株]【やまぐちぎんこう】

山口県を地盤とする地銀上位行。1878年に第百十国立銀行が創業。のち百十銀行に改称。大正初期の不況余波を受けたが,大阪の山口銀行(後の三和銀行)の支援で乗り切った。〈一県一行主義政策に従い,1944年県下の5行が合併し山口銀行を設立。県下唯一の普通銀行となる(現在は第二地銀あり)。その前年,合併促進のため三和銀行から百十銀行に役員が派遣され,合併後の頭取に就任した。2006年もみじホールディングスを実質吸収合併し,山口フィナンシャルグループに名称変更。本店下関市。2011年資本金500億円,2011年3月期経常収益1641億円。売上構成(%)は,中小企業等向け61,住宅・消費者向け18。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「山口銀行」の意味・わかりやすい解説

山口銀行
やまぐちぎんこう

地方銀行。1878年創業の百十銀行が 1944年,宇部銀行,華浦銀行,大島銀行,船城銀行と合併して設立。1952年外国為替業務を開始。1986年大韓民国の釜山に初の海外支店を開設。地域密着を目指し山口県内を中心に,また福岡県などの九州地方にも展開する。2006年,もみじホールディングス(→もみじ銀行)との共同株式移転により,中国・四国地方では最大級の金融グループとなる山口フィナンシャルグループを設立し,傘下に入った。2011年,山口フィナンシャルグループが 2010年に設立した連結子会社の北九州銀行が,九州地域内の山口銀行の店舗を承継して営業を開始した。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「山口銀行」の解説

山口銀行

正式社名「株式会社山口銀行」。通称「やまぎん」。英文社名「The Yamaguchi Bank, Ltd.」。銀行業。明治11年(1878)創業。昭和19年(1944)設立。本店は山口県下関市竹崎町。山口フィナンシャルグループ子会社の地方銀行。県の指定金融機関。山口県地盤。広島愛媛県、九州地区のほか中国・韓国にも営業拠点を展開。

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世界大百科事典(旧版)内の山口銀行の言及

【三和銀行[株]】より

…設立当時は,1927年の金融恐慌および29年からの世界恐慌により中小銀行が淘汰され,三井,三菱,住友,安田,第一の五大財閥系銀行の優越性がはっきりしていた。このような情勢に対処するため,産業資本に基盤をもつ三十四銀行と,両替商を源とする商業資本の鴻池銀行,山口銀行とがいっしょになることにより,非財閥の,すなわち大衆のための大銀行をめざして発足したものである。第2次大戦後は,民需産業の復活と営業方針の積極化により業容は急拡大した。…

※「山口銀行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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