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山本東次郎 やまもととうじろう

百科事典マイペディアの解説

山本東次郎【やまもととうじろう】

能楽師。大蔵流狂言方。前名河内晋。2世東次郎の養子。1935年3世を襲名。武家式楽の風をのこした雄渾(ゆうこん)な芸風。大名物などの風格に評価が高かった。1972年長男則寿〔1937-〕が4世東次郎を襲名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

山本東次郎
やまもととうじろう
(1898―1964)

能楽師。大蔵流(おおくらりゅう)狂言方。山本東次郎家3世。前名、河内晋(かわちすすむ)。名乗(なのり)、則重(のりしげ)。山本東次郎家は、江戸時代には豊後(ぶんご)竹田・中川藩の江戸詰(づめ)狂言方で倉谷八三郎(くらたにやさぶろう)の芸系を受けた初世東次郎則正(のりまさ)(1836―1902。隠居名、東(あずま))に始まり、その長男の2世東次郎則忠(のりただ)(1864―1935)が古格を守った剛直な芸風を確立した。3世東次郎は大分県竹田町(現竹田市)に生まれ、1907年(明治40)上京し、2世東次郎に入門、29年(昭和4)に養子となる。師父の風を継承し、能と狂言は表裏一体をなす同質の芸であるとの主張のもとに、修飾の少ない端正な舞台に終始した。第二次世界大戦後、全国に学校巡演を行い、狂言を青少年層に普及した功績は大きい。著書に『間(あい)狂言の研究』がある。4世東次郎則寿(のりひさ)(1937― )、則直(のりただ)(1939― )、則俊(のりとし)(1942― )の三男とも家芸を継ぐ。[小林 責]

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世界大百科事典内の山本東次郎の言及

【大蔵流】より

…千五郎家では正虎の孫茂山千作(1896‐1986)が重要無形文化財保持者各個指定(人間国宝)を受け,その息12世千五郎・千之丞ら,茂山忠三郎家では良豊の孫4世忠三郎らが京都を中心に活躍し,善竹家では弥五郎の息忠一郎・玄三郎・幸四郎らが阪神を中心に,現宗家の大蔵弥太郎,善竹圭五郎らが東京を中心に活躍している。
[山本家]
 豊後岡(竹田)中川藩の江戸詰藩士であった山本東次郎則正(東(あずま))が初世。則正は倉谷(くらたに)家の狂言を学び,明治維新後の東京で活躍。…

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