島田一男(読み)シマダカズオ

デジタル大辞泉 「島田一男」の意味・読み・例文・類語

しまだ‐かずお〔‐かずを〕【島田一男】

[1907~1996]推理作家。京都の生まれ。満州日報記者を経て、戦後作家活動に入る。新聞記者主人公にした作品を多く書き、NHKテレビドラマ「事件記者」の原作脚本担当。他に「古墳殺人事件」「社会部記者」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「島田一男」の意味・わかりやすい解説

島田一男
しまだかずお
(1909―1996)

推理作家。京都市生まれ。明治大学中退後、1930年(昭和5)満州(中国東北地区)に渡り、満州日報社に社会部記者として勤務。終戦後の47年(昭和22)『宝石』の懸賞入選作『殺人演出』でデビュー。長編『古墳殺人事件』『錦絵殺人事件』などを刊行ジャーナリストとしての体験を生かした『社会部記者』で51年、日本探偵作家クラブ賞を受賞、以降、達意な文章と庶民的な持ち味で「ブン屋もの」を書き続け、58年からはテレビ『事件記者』の脚本を数百編手がける。そのほか、刑事、弁護士、警察医鉄道公安官を主人公にしたシリーズ、捕物帖(とりものちょう)などの作品もある。

厚木 淳]

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