昭和・平成期の小説家
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
推理作家。京都市生まれ。明治大学中退後、1930年(昭和5)満州(中国東北地区)に渡り、満州日報社に社会部記者として勤務。終戦後の47年(昭和22)『宝石』の懸賞入選作『殺人演出』でデビュー。長編『古墳殺人事件』『錦絵殺人事件』などを刊行。ジャーナリストとしての体験を生かした『社会部記者』で51年、日本探偵作家クラブ賞を受賞、以降、達意な文章と庶民的な持ち味で「ブン屋もの」を書き続け、58年からはテレビ『事件記者』の脚本を数百編手がける。そのほか、刑事、弁護士、警察医、鉄道公安官を主人公にしたシリーズ、捕物帖(とりものちょう)などの作品もある。
[厚木 淳]
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報