川上神社(読み)かわかみじんじや

日本歴史地名大系 「川上神社」の解説

川上神社
かわかみじんじや

[現在地名]川内町南方 川上

南方の北境を通る旧金比羅こんぴら(現国道一一号旧道部分)に沿う丘上にある。古くは北方きたがた中村古宮なかむらふるみやの地にあったが、道後湯築どうごゆづき城主河野通久が応永三四年(一四二七)に現在地に社殿を造営し、河野家の祈願所としたという。祭神伊弉冉尊瓊瓊杵尊・宇迦魂命・猿田彦神・稚産霊命。境内社に荒神社秋葉あきば神社があって、南方・北方松瀬川下分ませかわしもぶんの大氏宮である。

川上神社
かわかみじんじや

[現在地名]高来町汲水名

さかい川の大井手の取水口の傍ら鎮座。主祭神は豊玉姫命で、天香具山命・安徳天皇・応神天皇・菅原道真を配祀。旧村社。寛平年間(八八九―八九八)鎮座地一帯の氏神として創建されたという。天正年間(一五七三―九二)肥前佐賀の龍造寺隆信が有馬氏領内へ進攻する途次、当社に参拝して手槍一振を奉納したと伝え、その折のものという槍を所蔵する。

川上神社
かわかみじんじや

[現在地名]青森市久栗坂 浜田

観音かんのん寺の南西にある。縁起によれば、慶長元年(一五九六)田地から発見された観世音像を、津軽家中野宮一郎と村民が堂を建てて崇敬したという。明治初年の神仏分離で高神を勧請して川上神社と改称した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報