巷所(読み)こうしょ

世界大百科事典 第2版の解説

こうしょ【巷所】

平安京の条坊間の街路を宅地・耕地化したものをいう。平安京には幅10mを超える程度の小路から80mを超える朱雀大路にいたるまでさまざまな街路があった。しかし街路としての利用度は低く,朱雀大路では牛馬が放し飼いにされ,一般の街路の側溝でもセリやハスなどを植えて道幅が削られていた。路上に臨時の小屋を建てる場合もあったが,いずれも永続的ではなかった。しかし11世紀後半になると,条坊内部の土地と区別された巷所が出現する。

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精選版 日本国語大辞典の解説

こう‐しょ カウ‥【巷所】

〘名〙 (「ごうしょ」とも) もと平安京の各条坊間の街路地で、道路としての機能を失って耕地となったところ。
阿刀弘文氏所蔵文書‐永久三年(1115)三月二〇日・東寺権上座定俊申状写「但件巷所、元者従古為道路、無耕作
※饅頭屋本節用集(室町末)「巷所 ガウショ」

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