帝釈山(読み)たいしゃくざん

日本大百科全書(ニッポニカ)「帝釈山」の解説

帝釈山
たいしゃくざん

栃木県日光市(にっこうし)と福島県南会津(みなみあいづ)郡南会津町、同檜枝岐村(ひのえまたむら)とにまたがる山。標高2060メートル。帝釈山地の主峰。東西に伸びる山嶺(さんれい)線は太平洋流域と日本海流域の分水界をなす。山頂平坦(へいたん)面が山嶺線に沿って分布し、その一部に湿原があり、帝釈山東方2キロメートルの田代山湿原がよく知られている。帝釈山は志賀重昂(しげたか)の『日本風景論』に花崗(かこう)岩の山として記載されている。いまなお関東の秘境。

[平山光衛]

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デジタル大辞泉「帝釈山」の解説

たいしゃく‐さん【帝釈山】

栃木県日光市と福島県南会津郡南会津町・同檜枝岐(ひのえまた)にまたがる山。帝釈山脈中央に位置する。標高2060メートル。かつては奥深い幻の山といわれたが、林道・登山道ができて容易に登れるようになった。平成19年(2007)、尾瀬国立公園の一部として会津駒ヶ岳田代山とともに新たに国立公園に指定された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「帝釈山」の解説

帝釈山
たいしゃくさん

栃木県北西部の日光市福島県南西部の南会津町檜枝岐村にある帝釈山地の主峰。標高 2060m。山頂に駒御堂権現をまつる。山体は黒雲母花崗岩,流紋岩からなり,山頂部は岩塊が露出。山腹にはツガ,クロマツ,カシワなどの自然林があり,阿賀野川水系の伊南川,および鬼怒川の源流部にあたる。尾瀬国立公園に属する。

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世界大百科事典内の帝釈山の言及

【帝釈山地】より

…関東地方の北部を限り,福島県会津地方との境界をなす山地。帝釈山脈ともいう。北東から南西へ男鹿(おじか)岳,荒海(あらかい)山,安ヶ森山,田代山,帝釈山,黒岩山など,山頂部になだらかな平たん面をもつ標高1500~2000mの山々が連なる。…

※「帝釈山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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