常しえ(読み)トコシエ

デジタル大辞泉 「常しえ」の意味・読み・例文・類語

とこし‐え〔‐へ〕【常しえ/長しえ/永久】

[名・形動]いつまでも続くこと。また、そのさま。永遠。永久。とこしなえ。「―の命」「この愛よ、―に続け」
[類語]遠い久しい久しぶり久方ぶり久久しばらくぶり永久永遠とわ永世常しなえ恒久悠久悠遠長久経常不変常磐永劫永代久遠無限無窮不朽万代不易万世不易万古不易千古不易

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関連語 実例

精選版 日本国語大辞典 「常しえ」の意味・読み・例文・類語

とこし‐え‥へ【常え・長え・永久え】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ながく変わらないさま。永久不変であるさま。いつまでも同じ状態で続くさま。えいきゅう。とこしなえ。とこしない。
    1. [初出の実例]「等虚辞陪(トコシヘ)に 君も逢へやも いさな取り 海の浜藻の 寄る時々を」(出典日本書紀(720)允恭一一年三月・歌謡)

常しえの補助注記

「とこ」は永久不変の意の「常」で、「とこしくに」の例が見られるところから形容詞語幹と見るべきか。「へ」は、「いにしへ」などの「へ」と共通のものとも考えられるが、上代特殊仮名遣に照らして「いにしへ」の「へ」は甲類、「とこしへ」の「へ」は乙類で食い違いを呈し、問題がある。

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