幌延(読み)ほろのべ

改訂新版 世界大百科事典 「幌延」の意味・わかりやすい解説

幌延[町] (ほろのべ)

北海道北部,日本海側にある留萌(るもい)支庁天塩(てしお)郡の町。人口2677(2010)。地名はアイヌ語の〈ポロ・ヌ(大きい・野原)〉に由来する。天塩川の下流北岸に位置し,東部宗谷丘陵西部には下サロベツ原野低湿な泥炭地が広がる。中心市街は天塩川が屈曲する幌延駅付近にあり,JR宗谷本線が通り,国道40号線と232号線の分岐点でもある。明治中期に天塩川流域に入植者があり,開拓が始まる。北部は天北炭田に含まれ,1908年幌延炭鉱が開発されたが,エネルギー政策の転換などにより閉山した。酪農が町の経済を支え,大規模な乳業工場も立地する。北西部はサロベツ原野と遠くに利尻島を一望する名山台や,ペンケ沼(とう),パンケ沼などがあり,利尻礼文サロベツ国立公園に含まれる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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