座間市(読み)ザマシ

デジタル大辞泉 「座間市」の意味・読み・例文・類語

ざま‐し【座間市】

座間

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「座間市」の解説

座間市
ざまし

面積:一七・九四平方キロ

県のほぼ中央に位置し、北は相模原市、東は大和市、南は海老名えびな市に接し、西は相模川を隔てて厚木市に対している。市域はかつて高座こうざ郡に属し、東部は相模原台地の一部であるが、西部は相模川東岸の沖積低地が開ける。中央を目久尻めくじり川、西部をはと川、そして西境を相模川がそれぞれ南流する。

〔原始〕

先土器時代の生活跡は、田名たな段丘上の座間神社北方遺跡、栗原くりはら下谷しもや遺跡等がある。下谷遺跡では上下二層の礫群が発見されたが、上層には焼けた礫が出土し、焼石による蒸焼料理に用いたものと判断される。縄文時代、目久尻川最上流の芹沢せりざわ遺跡は、正式調査は行われていないが、中期から後期初めの生活跡で、みどりおかかにさわ遺跡は中期後半の加曾利E式から後期初めの堀之内式にかけての五角形の竪穴住居・集石遺構が発見されている。また鈴鹿すずか神社境内では後期の住居跡が発見されている。弥生時代の遺跡は現在のところ発見されていない。

古墳時代最末期、七世紀頃の横穴墓が明治以来梨の木なしのき坂西斜面の各所で発見されている。鈴鹿横穴群・梨の木坂横穴群・根下ねした横穴群・皆原みなばら横穴群・石名坂いしなざか横穴群などである。

〔古代・中世〕

「続日本紀」宝亀二年(七七一)一〇月二七日条に記される「相模国夷参いさま駅」、「和名抄」の伊参いさま郷はこの地に比定され、地名の起源にもなったとされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「座間市」の意味・わかりやすい解説

座間〔市〕
ざま

神奈川県中部の市。西半は相模川の沖積地,東半は相模原台地が占める。 1948年相模原町から分離,71年市制。地名は古く東海道の夷参 (いさま) 駅が伊佐間となり,のちに伊を略して呼ばれたことにちなむといわれる。台地西端には早くから集落が開かれ,沖積地には条里制の遺構もみられる。中心市街地の座間は中世から八王子と平塚を結ぶ街道の宿場町市場町で,道路や地割りに市場集落の名残りがある。日中戦争後は台地上に陸軍士官学校をはじめとする軍の諸施設が建設され,第2次世界大戦後は多くがアメリカ軍に引継がれた。台地は畑作地,沖積地は米作地であったが,工業団地や宅地造成が進んで,都市化傾向が著しい。星谷寺 (しょうこくじ。星の谷観音堂) ,円教寺などの古寺がある。 JR相模線,小田急電鉄小田原線,国道 246号線が通る。面積 17.57km2。人口 13万2325(2020)。

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