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廻国雑記 かいこくざっき

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

廻国雑記
かいこくざっき

名所,古寺の巡歴記。5巻。聖護院門跡准后道興著。長享1 (1487) 年成立。著者が文明 18 (86) 年から翌年3月までに,北陸,関東,奥州諸国を遊歴した際の紀行文。当時の地方文化や交通路などを知る好史料。

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デジタル大辞泉の解説

かいこくざっき〔クワイコクザツキ〕【廻国雑記】

室町後期の紀行。聖護院門跡道興准后(どうこうじゅごう)著。文明18年(1486)6月、京都を出発し、翌年3月にかけて北陸・関東・奥州を遊歴したときのもの。簡略な記事に和歌・俳諧・漢詩などをまじえた紀行歌文集。

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世界大百科事典 第2版の解説

かいこくざっき【廻国雑記】

道興准后が著した紀行文。道興は,近衛房嗣の子で,聖護院門跡,新熊野検校などに任ぜられた。その後,職を辞して詩歌の道へ入り,足利義政・義尚に優遇された。本書は,1486年(文明18)の6月から,北陸道を経て越後に至り,関東から甲斐,さらに奥州の松島に至る10ヵ月の旅について記したものである。漢詩,和歌,俳諧,連歌を交えた紀行文は,その文学的価値もさることながら,当時の各地の修験者の動向を知る資料として貴重である。

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大辞林 第三版の解説

かいこくざっき【廻国雑記】

紀行。五巻。道興准后作。1487年頃成立。東国・奥州一円の名所・歌枕を、和歌・連歌・漢詩などを折り込んだ擬古文で綴ったもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

廻国雑記
かいこくざっき

室町時代後期の紀行。聖護院門跡(しょうごいんもんぜき)の准三后(じゅさんごう)、道興(どうこう)大僧正の著で、1487年(長享1)に成立。5巻あり、『群書類従(ぐんしょるいじゅう)』『甲斐叢書(かいそうしょ)』などに所収。その前年(文明18)夏、57歳の道興は京を出立し、若狭(わかさ)(福井県南西部)から北陸路を経て関東各地を遊歴し、さらに東北地方に赴いた。各地の武士や僧と雅交を結び、名所旧跡を訪ね、伝説を記録し、漢詩、和歌、発句(ほっく)を交えて奥州松島・名取川まで至っている。紀行文としても優れ、当時の東国の状況や各地の文化史、交通史の重要史料である。[北原 進]

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世界大百科事典内の廻国雑記の言及

【安房国】より

…1614年(慶長19)義康の子忠義のとき伯耆国倉吉に移封され,22年(元和8)嗣子なく断絶した。道興准后の《廻国雑記》に,1486年(文明18)の鴨川,小湊,天津辺海岸の風物が描写されている。
【近世】
 里見氏左遷以後の当国は譜代小藩の分立状態になった。…

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