主にロケットエンジンで高高度まで上昇し、放物線を描いて目標地点に落下するミサイル。重量物を遠くに飛ばすことができ核・生物・化学兵器などの大量破壊兵器の運搬手段にもなり、主にジェットエンジンで低空を飛ぶ巡航ミサイルと区別される。北朝鮮は韓国を標的とする短距離「スカッド」や、日本のほぼ全域に届く中距離「ノドン」などを配備。2017年には全米を射程に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の発射実験に成功したと発表した。国連安全保障理事会決議は、北朝鮮に「弾道ミサイル技術を使用したいかなる発射」も禁止している。(共同)
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(金谷俊秀 ライター / 2009年)
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…一方,V2を基礎とする,原爆を運べる大型長距離ミサイルの開発の可能性は,新しい技術や工業に多額の投資を要するわりに誘導精度が上がらず,このため1947年ミサイル開発計画を中止し,陸軍で小型ロケットの研究を続けるにとどまった。しかし,52年水爆が開発され,地対空ミサイル〈ナイキ〉がテストで戦略爆撃機に対する有効性を実証し,またソ連が大陸間弾道ミサイルintercontinental ballistic missile(略号ICBM)開発に大規模に取り組んでいるらしいとの情報等にかんがみ,ICBMの重点開発が検討され,その結果54年から〈アトラス〉の設計・製造を開始した。 ソ連は1949年原爆の実験に成功すると,その運搬手段としてV2を基礎にミサイルの研究・開発を着々と進め,57年8月ICBM完成を発表した。…
※「弾道ミサイル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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