コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

性理学 せいりがく Xing-li-xue

4件 の用語解説(性理学の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

性理学
せいりがく
Xing-li-xue

中国,宋代に興った新儒教の名。道学,理学,程朱学などともいう。周敦頤,程 顥らによって始められ,朱子によって完成した。万有の根本原理の「理」と人間の本質の「性」とを主要問題としているので,性理学という。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

せいり‐がく【性理学】

中国で宋代から明代にかけて隆盛だった儒学の一学説。漢・唐代の訓詁(くんこ)学に対し、宇宙の原理としての理を究明し、人間の本性を明らかにしようとしたもの。宋学の中核をなす。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版の解説

せいりがく【性理学】

宋学の別名。宋学が事物(世界)や人間の本性を理ととらえるのでいう。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

性理学
せいりがく

(そう)・元(げん)・明(みん)の中国近世期、哲学界で主題であった、人間の本性について論究した学問。朱子学派、陸王学派が主役を果たす。本性論は先秦(しん)時代に論議が沸騰し、やがて、孟子(もうし)(孟軻(もうか))の性善説が近世期の本性論の正統の地位を占める。北宋時代に二程子(程、程頤(ていい)の兄弟)が出現してから性理学が復興し、それを集大成したのが南宋の朱子(朱熹(しゅき))である。孟子その人は性善の普遍的論拠を提示しなかった。そこで朱熹は、『中庸(ちゅうよう)』冒頭の「天命之謂性」と孟子の「性善」を連結し、性善の普遍的根拠を天命に求め、人間の本性が善であることは、万人が抗拒不可能な先天的事実であると主張した。天命は天理(定理、理)ともいわれ、ここに「性善」説は「性即理」説と表現された。陸象山(りくしょうざん)(九淵(きゅうえん))、王陽明(守仁(しゅじん))などの心学路線の思想家は、性善説を前提としながら、「心即理」説を主張した。
 朱子学では心(人格的統一主体)の背理可能性を危惧(きぐ)して、心を統御する本性に理を認めたのに対して、陸王学では、心が本来完全であることを覚醒(かくせい)させようとした。性善とは自力による自己救済の可能性をいい、性理学とはその原理と方法を探究する学問である。性理学は、中国では明末清(しん)初まで思想界の主題であった。李氏(りし)朝鮮では朱子学のみが盛んであった。日本では江戸時代に、とくに山崎闇斎(あんさい)学派が深く究め、幕末維新期には陽明学も盛んになった。日本での特色は、自力主義がかならずしも貫徹せず神道と融合したことである。西洋哲学が浸透するにつれて衰えた。田公平]
『島田虔次著『朱子学と陽明学』(岩波新書) ▽荒市見悟著『仏教と儒教』(1963・平楽寺書店)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の性理学の言及

【儒教】より

…このように朝鮮儒教の担い手である両班=士大夫たちは農村に生活と社会基盤をもち,朝廷と農村・山林という幅広い活動舞台をもっていた。 第2に朝鮮の儒教は朱子学一尊,それも性理学=道学(理学)中心の朱子学であった。儒教は修己治人の学である以上,朱子学も経世済民的側面(治人)と精神陶冶的側面(修己)の2面をもつ。…

【朱子学】より

…とりわけ〈道学〉という呼称は,朱熹の晩年,当局がこれを〈偽学〉と貶称(へんしよう)して危険思想の烙印(らくいん)を押し,朱熹とその学団を弾圧するに及んで,かえって社会的に定着した。後世ではこれらの呼び名のほかに,北宋・南宋の道学を総称して〈程朱学〉〈洛閩(らくびん)の学〉〈性理学〉などという呼称も行われた。欧米ではNeo‐Confucianism(新儒教主義)という。…

※「性理学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

性理学の関連キーワード近思録朱子学道学ネオダダ理学道学者未発中国・宋代の禅の公案集湖南学派静坐

今日のキーワード

災害派遣

天災地変その他の災害に際して,人命または財産の保護のために行なわれる自衛隊の派遣。災害出動ともいう。都道府県知事などの要請に基づいて,防衛大臣が派遣することを原則とするが,特に緊急を要する場合,要請を...

続きを読む

コトバンク for iPhone