コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

情操教育 じょうそうきょういく

6件 の用語解説(情操教育の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

情操教育
じょうそうきょういく

道徳的,芸術的,宗教的などの社会的価値をもった高次な感情ないし意志を養うための教育。教育史上ではヘルバルト派が意志的情操教育を,I.カントが美的情操教育を,また F.E.D.シュライエルマッハーが宗教的情操教育を主張した。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

百科事典マイペディアの解説

情操教育【じょうそうきょういく】

芸術的,道徳的,宗教的など,社会的価値を帯びた感情や意志の育成を目標にして行われる教育活動。その方法として行儀作法などの訓練を有効とする考え方や,文学・美術・音楽などの鑑賞を考える立場などがある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

じょうそうきょういく【情操教育】

昔から,知の教育,情の教育,意の教育という分け方があるが,情操教育はひろく情の教育にあたるものである。そして,これは知の教育と意の教育とも密接なつながりをもつとともに,知性と意志をつなぐはたらきもする。人間の心情にはたらきかけて心の育成をはかる教育で,芸術や道徳,宗教といった領域で価値にかんする感情の陶冶と人間形成がめざされる。 日本における情操教育は〈みさお〉という字があてられているように,外側からある価値観をもって心情の形をととのえようとする傾向をもっている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

じょうそうきょういく【情操教育】

情操を養い豊かにするための教育。

出典|三省堂
大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

情操教育
じょうそうきょういく

情操を育むことを目標にした教育。情操は、怒りや恐れ、喜び、悲しみなどのように一時的に激しく現れる感情の動きである情動(emotion)とは異なる。
 情操は、次のように区分されるといわれている。真理を追究する科学的(論理的)情操、善に共鳴しそれを追究する道徳的(倫理的)情操、そして、美的(芸術的)情操、宗教的情操である。すなわち、情操教育とは、ひとりひとりの児童・生徒の興味や関心を尊重し、これを追求させながら、こうした情操を育んでいくものであるといえる。日本においては、学歴主義を背景とした知識偏重の学校教育や、宗教や伝統文化に対する関心が他国と比較して弱いといった状況から、従来から情操教育のよりいっそうの必要性・発展が求められてきた。
 2006年(平成18)に制定された現行の教育基本法第2条1では、教育の目標を「幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと」と新たに定められている。学校においては具体的に、道徳の時間や音楽、美術(図画工作)といった教科を中心として情操教育の展開が期待されるが、学級を基盤とした学校生活全体を通じて、教師は児童・生徒の情操が豊かに育まれるような活動・体験を提供しなければならない。むろん、家庭における意図的・計画的な働きかけも不可欠であるが、多様な児童・生徒が集う学校という社会的空間において、彼らの情操が芽生える環境・契機は多く存在しているといえる。[川口有美子・浜田博文]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

情操教育の関連情報