情緒障害(読み)じょうちょしょうがい

百科事典マイペディア「情緒障害」の解説

情緒障害【じょうちょしょうがい】

発達途上の児童適応障害のうち,知的能力の低さ以外に起因するもの全般をさしていう。神経症精神病自閉症,また引込み思案などによる社会行動の障害,さらに非行なども含まれる。医学的な病名や障害名ではなく,福祉行政,教育行政面での概念で,1961年に児童福祉法により情緒障害児短期治療施設が設けられた際に,そこに収容されるべき児童の規定としてあげられたことに始まる。

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精選版 日本国語大辞典「情緒障害」の解説

じょうちょ‐しょうがい ヂャウチョシャウガイ【情緒障害】

〘名〙 (emotional disturbance の訳語) 子どもの適応障害と考えられるもののうち、行動異常や精神的・身体的症状を示すもの。教育上は、自閉症・登校拒否・緘黙・神経症などに分類される。じょうしょしょうがい。

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デジタル大辞泉「情緒障害」の解説

じょうちょ‐しょうがい〔ジヤウチヨシヤウガイ〕【情緒障害】

感情表現が偏っていたり激しかったりする状態を自分の意志では抑制できない状態が続き、人間関係社会生活支障が生じる状態。学校教育上の概念で、医学的には明確に定義されていない。

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世界大百科事典 第2版「情緒障害」の解説

じょうちょしょうがい【情緒障害 emotional disturbance】

医学的に明確に定義されたものではないが,発達途上にある児童の適応障害のうち,知的能力の低さ以外の要因によるもの全般をさすのに用いられる。したがって,疾患分類体系のうえではさまざまなものを含み,神経症群に属するもの,小児精神病とされるもの,子どもの自閉症,引込み思案のような,他人へのなじみにくさによる社会行動の障害,非行のような社会的逸脱行動など広い範囲に及ぶものが,情緒的表現の乏しさやゆがみ,情緒不安定といった情緒面に現れた指標共通項とするものを情緒障害とし,さらに脳器質性障害を背景とする症例でも,状態像がそれと類似していれば情緒障害があると称することが多い。

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