慈心(読み)ジシン

デジタル大辞泉 「慈心」の意味・読み・例文・類語

じ‐しん【慈心】

情け深い心。いつくしみの心。

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精選版 日本国語大辞典 「慈心」の意味・読み・例文・類語

じ‐しん【慈心】

  1. 〘 名詞 〙 情け深い心。慈愛の心。慈悲の心。
    1. [初出の実例]「孝養父母、奉事師長、慈心不殺、修十善業」(出典往生要集(984‐985)大文九)
    2. 「比丘の経誦するを聞て慈心を成して」(出典:今昔物語集(1120頃か)四)
    3. 「民を見(みる)こと己が赤子を保(たもつ)がごとくなるの慈心なき故なり」(出典:集義和書(1676頃)一二)
    4. [その他の文献]〔鶏跖集〕

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「慈心」の解説

慈心(2) じしん

?-1650 江戸時代前期の僧。
浄土宗。江戸浅草の善徳寺の還故(げんこ)にまなび,同寺の住職となる。「伝通記糅鈔(でんずうきにゅうしょう)」48巻を暗誦するほど記憶力にすぐれた。慶安3年4月20日死去。相模(さがみ)(神奈川県)出身俗姓北条。字(あざな)は残夢。号は深蓮社高誉。

慈心(1) じしん

?-? 平安時代後期の僧。
天台宗比叡(ひえい)山でまなび,摂津清澄寺(兵庫県)をへて,有馬の温泉寺清凉院にはいる。承安(じょうあん)2年(1172)冥界(めいかい)で法華十万部会の導師をつとめたという説話がある。法名慈信ともかく。字(あざな)は尊慧。

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