慶長地震(読み)ケイチョウジシン

デジタル大辞泉 「慶長地震」の意味・読み・例文・類語

けいちょうじしん〔ケイチヤウヂシン〕【慶長地震】

慶長9年12月(1605年2月)に東海道南海道西海道で発生した大規模地震慶長の大地震1)。

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精選版 日本国語大辞典 「慶長地震」の意味・読み・例文・類語

けいちょう‐じしんケイチャウヂシン【慶長地震】

  1. 慶長元年(一五九六)閏七月一三日、山城摂津、和泉一帯を襲った大地震余震は一か月におよび、方広寺の大仏伏見城天守閣など多く建造物が倒壊した。

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改訂新版 世界大百科事典 「慶長地震」の意味・わかりやすい解説

慶長地震 (けいちょうじしん)

1605年2月3日(慶長9年12月16日)午後10時ごろ発生した地震地震動による被害はほとんどなく,津波房総伊豆紀伊四国九州を襲った。記録から推定される津波の高さは,房総と紀伊,四国で高く,静岡県沿岸で比較的低い。八丈島にも津波が襲って死者57人を出した。以上のことからこの地震は,房総沖(北緯34.3°,東経140.4°,マグニチュード7.9)と紀伊水道沖(北緯33°,東経134.9°,マグニチュード7.9)に同時に二つの地震が発生したものと考えられてきたが,南海トラフ沿いの遠州灘はるか沖合に一つの巨大地震が起きたという考えも出ている。この地震に関する古記録が少ないため不明の点が多い。死者の総計は約1000人程度と考えられる。
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