出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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[特質]
シャーマンが他の呪術・宗教的職能者と異なる点は,超自然的存在とのかかわり方における〈直接性〉にある。直接性とはシャーマンがみずからの魂を肉体から分離させ,この魂が他界の神霊や精霊を訪ねて彼我直接に接触することであり,逆に神霊・精霊を招き呼んでみずからに憑依(ひようい)させ,あるいは神霊・精霊と直接話し合い,指示を仰ぐことである。一般に前者を〈脱魂型ecstasy type〉,後者を〈憑霊型possession type〉のシャーマンと呼んでいる。…
…憑物とは,文字どおりに解すれば,人間その他の事物に憑依(ひようい)する〈もの〉,つまり霊のことである。このような意味にそって憑物をめぐる信仰を理解するならば,一方に事物に憑く可能性をもったさまざまな霊たちの群,他方にはそうした霊に憑かれる人間を含むさまざまな事物の群,そして特定の霊が特定の事物に憑いた状態,つまり憑霊現象の群が想定される。…
…催眠によって表面の意識が消失し,心の内部の自律的な思考や感情があらわれる場合や,ヒステリー,カタレプシーによる意識の消失,狐やその他の霊に憑(つ)かれたとされるとき,または外界との接触を絶つ宗教的修行による忘我・法悦状態などを指す。このトランス状態に入って,超自然的存在である神や精霊,死霊などと接触し,卜占,予言,治療,祭儀を行う呪術‐宗教的職能者をシャーマンというが,シャーマンのトランスには霊魂が身体から離れて異界に移動し,神や霊と接触する脱魂(エクスタシーecstasy)と,超自然的存在がシャーマンを訪ねる憑依(ポゼッションpossession)との,2種類の神秘体験があるといわれる。日本におけるシャーマン的行為は主として憑依による。…
※「憑依」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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