コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

手根管症候群 しゅこんかんしょうこうぐん carpal tunnel syndrome

6件 の用語解説(手根管症候群の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

手根管症候群
しゅこんかんしょうこうぐん
carpal tunnel syndrome

手のひらの手首中央部の正中神経が通っているところ (手根管部という) が圧迫されて,小指を除く手の指にしびれなどの知覚が生じる状態をいう。中年女性に多い。進行すると神経麻痺が生じ,人指し指と親指,中指を曲げることが不自由になるので,物をつまむことができなくなる。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

しゅこんかん‐しょうこうぐん〔シユコンクワンシヤウコウグン〕【手根管症候群】

指や手首の屈曲をつかさどる正中神経が手首の手根管で圧迫され、指にしびれや痛みが起こる病気。CTSCarpal tunnel syndrome)。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

家庭医学館の解説

しゅこんかんしょうこうぐん【手根管症候群 Carpal Tunnel Syndrome】

[どんな病気か]
 腕から手先に伸びる正中神経(せいちゅうしんけい)が、手首の手のひら側で、手の骨(手根骨(しゅこんこつ))と横手根靱帯(おうしゅこんじんたい)からなるトンネル(手根管(しゅこんかん))の中で絞扼(こうやく)(圧迫)されるためにおこる正中神経障害(せいちゅうしんけいしょうがい)です。
 絞扼性神経障害の代表的な病気で、全体の40%は両手におこります。
 10対1の割合で女性が多く、とくに閉経期(へいけいき)前後の中年女性によくおこります。妊娠中や出産後に発病することもあります。
[症状]
 手のひらの親指側、親指から薬指にかけてのしびれ感、ピリピリ、ヒリヒリした痛みが現われます。しびれと痛みは、夜間に強くて眠れなかったり、早朝の起床時に強いことがあります。
 さらに進行すると、手のひらの親指側の筋肉が萎縮(いしゅく)して、ふくらみがなくなり、親指と小指を使って物をつかむことができなくなります。
[原因]
 はっきりした原因は不明ですが、中年女性に多くおこることから、ホルモンの影響が考えられています。
 その他、リウマチ性などによる屈筋腱滑膜炎(くっきんけんかつまくえん)(手首を曲げる筋肉の腱周囲の膜の炎症)や橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)(前腕の親指側にある骨の手首近くの骨折)後の変形による絞扼があります。
 最近増加しているのが、人工透析(じんこうとうせき)をしている人の手根管症候群で、アミロイドという物質の沈着によっておこる屈筋腱滑膜炎が原因です。
 これらの原因に、手の使いすぎが加わると発病することが多いようです。
[検査と診断]
 手首を手のひら側に強く曲げる手関節掌屈試験(しゅかんせつしょうくつしけん)でしびれが強くなったり、手首の手のひら側をたたいたとき、親指、人指し指、中指に痛みやしびれが走れば、手根管症候群を疑います。
 補助的な診断法として、MRI、超音波検査電気生理学的検査があります。MRI、超音波検査では、正中神経の圧迫の状態や腫瘍(しゅよう)の有無がわかります。電気生理学的検査では、神経が圧迫されている部位がわかります。
[治療]
 手をできるだけ使わないようにし、安静を保つために装具で手首を固定したりします。また、消炎鎮痛薬やビタミン剤の内服、正中神経の周囲への副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン薬の注射なども行なわれます。
 こうした治療で、たいていは症状が軽くなりますが、ときには手術が必要となる場合もあります。
 手術は、外来あるいは約1週間の入院でできます。麻酔は、わきの下腋窩神経(えきかしんけい)ブロック、または局所麻酔が行なわれます。
 手首の手のひら側を約7cm切り開き、正中神経を絞扼している横手根靱帯を切り離す手術が行なわれますが、最近では、関節鏡を用いて約1cm切開するだけで手術が可能になっています。
 手術後、指のしびれはすぐに軽くなり、手が使えるようになりますが、筋力の回復には長期間(1年以上)かかることが多いようです。

出典|小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

世界大百科事典 第2版の解説

しゅこんかんしょうこうぐん【手根管症候群 carpal tunnel syndrome】

手根管内でおこる正中神経の機能障害。40~50歳以降の女性が,親(母)指,人差(示)指,中指のしびれや痛みのために夜間目を覚ますことがあると訴えた場合,整形外科専門医はこの疾患を考える。手根管とは,手関節部の掌側にあり,手根骨と靱帯(じんたい)で囲まれた狭い通路のことをいう。その中には5本の指にいく屈筋腱が通っている。一方,手には,その知覚や運動をつかさどる神経として正中神経,尺骨神経,橈骨(とうこつ)神経がある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

しゅこんかんしょうこうぐん【手根管症候群】

反復運動過多損傷の一。手首に負担を強いる姿勢のまま手や腕を酷使することによって起こる疾患。手首の中にある手根管の中を通る神経が圧迫され、第一~三指にしびれや痛みを生じる。 CTS 。 → 反復運動過多損傷

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

手根管症候群
しゅこんかんしょうこうぐん

手根管内部を通る正中神経が締めつけられてすぼまり、狭窄(きょうさく)をおこすことにより生じる絞扼(こうやく)性神経障害。手根管は、手首に近い部分にある八つの骨で構成される手根骨と、手掌の付け根寄りの部分にある横手根靭帯(じんたい)に囲まれた管腔(くう)をさす。英語名称はcarpal tunnel syndromeで、略称CTS。正中神経が支配する手指(母指(ぼし)・人差し指・中指(ちゅうし)・薬指(くすりゆび)の母指側)のしびれと疼痛(とうつう)、および母指の運動障害などを主徴とする。発症初期には夜間や明け方におもに人差し指や中指などの疼痛を訴えることが多いのも特徴で、やがて母指球筋の萎縮(いしゅく)により運動障害を生ずるようになる。手を過度に使用した場合や糖尿病、関節リウマチのほか、人工透析によるアミロイド沈着などが原因と考えられることもあり、また妊娠や出産に伴って発症することもあるが、原因不明の特発性のものも多い。40~60歳代の中年以降に発症することが多く、また女性の発症が顕著に認められる。治療としては、軽症の場合はステロイド薬の注射や装具を用いることで改善する場合もあるが、重症例では正中神経の除圧術を検討する。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の手根管症候群の言及

【腱鞘炎】より

…症状としては,圧痛があり,知覚異常や運動障害が起こる。リウマチ性のものは,手指の腱鞘によくみられ,腫張によって手根管症候群を併発することもある。腱鞘炎は慢性化すると,腱鞘が肥厚して狭窄を起こして腱の動きを障害するようになる。…

※「手根管症候群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

手根管症候群の関連キーワード毛髪湿度計唐糸草何心地伸びる・延びる不死身病は気から蜘蛛蘭寝伸びアームカバードンナ

手根管症候群の関連情報