掻き回す(読み)カキマワス

デジタル大辞泉 「掻き回す」の意味・読み・例文・類語

かき‐まわ・す〔‐まはす〕【×掻き回す】

[動サ五(四)]
手や道具をある物の中に入れて、ぐるぐるまわす。「風呂の湯を―・す」
中のものをいじって、乱雑にする。「机の中を―・す」
混乱やもめごとを生じさせる。「彼の発言会議を―・した」
[類語]ね回す捏ね返す混ぜるかき混ぜる混ぜ合わせる取り混ぜるき混ぜるい交ぜる混ずるまぜこぜ攪乱かくらん攪拌かくはんブレンドミックス紊乱壊乱波瀾掻き乱す引っ掻き回す

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精選版 日本国語大辞典 「掻き回す」の意味・読み・例文・類語

かき‐まわ・す‥まはす【掻回】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 手、棒などを物の中に入れて、円を描くように回す。また、乱雑にいじくりまわす。
    1. [初出の実例]「左の脇より右のあばら骨まで掻回(カキマハシ)々々、二刀まで切給ふ」(出典太平記(14C後)三三)
    2. 「箪笥の抽出を掻(カ)き回(マハ)して」(出典:それから(1909)〈夏目漱石〉一一)
  3. 勝手なことをして秩序を乱す。かきみだす。
    1. [初出の実例]「うぬらにかきまわされてなるものか」(出典:洒落本・傾城買二筋道(1798)夏の床)

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