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擬麻加工 ぎまかこう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

擬麻加工
ぎまかこう

繊維や織物の仕上げ加工の一種で,麻のような感触と光沢を与えるためのもの。おもに綿,セルロース系繊維 (レーヨンなど) に施すことが多い。その加工法は,ロールに巻きつけ引っぱりながら圧熱するカレンダー法,カセイソーダ水溶液に浸すアルカリ処理法,65%硫酸の中に浸す方法,そのほか,ゼラチン法,カゼイン法などがある。特に加工布をリンネットと呼ぶこともある。用途は亜麻布 (糸) とほとんど同様であるが,洗濯に弱いという欠点がある。

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デジタル大辞泉の解説

ぎま‐かこう【擬麻加工】

綿織物やレーヨンなどに糊(のり)状物質を付加したり、強アルカリによる処理で収縮させたりして、麻のような硬い感触と外観を与える加工。擬麻法。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎまかこう【擬麻加工 imitation linen finishing】

綿あるいはレーヨン織物(ときには糸)に麻のような硬い風合いを付与する加工法。加工効果をあげるため,麻繊維に形状の似たスラブ糸(粗糸をところどころに撚(よ)り込んだ糸)を用いることが多い。機械的加工法もあるが,化学的加工法によることが多い。ゼラチン,カゼイン,こんにゃくビスコースなどの糊剤で処理し,繊維間を膠着させると風合いが硬くなる。このとき,ゼラチン,カゼインはホルマリン酢酸アルミニウムで,こんにゃくやビスコースはアルカリで固化させる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

擬麻加工
ぎまかこう

綿織物、スパンレーヨン織物などに擬麻加工を施したもの、あるいは同様な加工を施した擬麻加工糸。麻(あさ)製品に似た外観や感触を与えた生地(きじ)や糸。擬麻加工は、麻に似た硬い感触を付与するために、ゼラチン、カゼイン、こんにゃく粉、ビスコースなどの糊(のり)状物質、あるいは合成樹脂類を加工して不溶性とすることでつくられる。また強アルカリで繊維の表面を一部溶解し、マーセライズ化したりする方法がとられる。これらの加工によって、手ざわりは硬くなり、伸縮度は小さくなるが、麻のような冷感とつやを出すことができる。夏の婦人子供服地、シャツ地などに使われるが、洗濯には弱くなる。[角山幸洋]

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