(読み)コウ

デジタル大辞泉 「攻」の意味・読み・例文・類語

こう【攻】[漢字項目]

常用漢字] [音]コウ(漢) [訓]せめる おさめる
せめる。「攻撃攻守攻勢侵攻進攻先攻速攻反攻猛攻遠交近攻難攻不落
おさめる。深くきわめる。「攻究専攻
みがく。「攻玉
[名のり]おさむ・よし

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精選版 日本国語大辞典 「攻」の意味・読み・例文・類語

せめ【攻】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「せめる(攻)」の連用形名詞化 )
  2. 敵を攻めること。攻撃。
    1. [初出の実例]「未だ幼稚にして隣の国の責めを可支きに非ず」(出典:今昔物語集(1120頃か)一〇)
  3. スポーツなどで、攻撃のしかた。また、攻撃を得意とすること。「攻めがまずい」「攻めのチーム

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普及版 字通 「攻」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

[字音] コウ
[字訓] おさめる・せめる

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
工+攴(ぼく)。工は工具。攴は打つこと。工を用いて器を作ることをいう。〔周礼、考工記〕に、攻木・攻皮・攻金の職があり、みなその材質に加工することをいう。攻・工は通用の字。考は仮借。金文に軍事を戎攻、また戎工という。学術をおさめることを攻学・攻究という。工はまた左・(尋)・隱(隠)の字中に含まれて、呪具の意がある。その呪具を用いて、攻撃する意がある。

[訓義]
1. おさめる、器物をつくる、なおす。
2. みがく、する、かたい、たくみ。
3. せめる、おかす、たたかう。

[古辞書の訓]
名義抄〕攻 セム・ウツ・キル・タカシ・カタシ・オク・マジハル・ツクロフ・ミガク・ヲサム・ツクル

[語系]
攻・工・功kongは同声。工具を以て加工することを攻といい、その治めて成るものを功という。khek・敲khe(たたく)、khiong(かたくする)、孔khong(あなあける)なども、関連のある語であろう。

[熟語]
攻囲・攻攻完・攻陥・攻患攻拠・攻虚・攻玉・攻金・攻苦・攻駒・攻具・攻撃攻訐・攻研・攻堅攻錯・攻社・攻守・攻習・攻書攻鈔・攻城・攻勢・攻説・攻戦・攻続・攻奪攻緻攻逐攻詆・攻・攻討・攻盗攻特攻駁・攻発攻伐・攻抜・攻皮攻備攻剽・攻・攻病・攻・攻木・攻没・攻略攻療・攻牢
[下接語]
火攻・夾攻強攻・群攻・研攻・交攻・車攻・守攻・衆攻・進攻・水攻・正攻・先攻・専攻・速攻・蠹攻・内攻・難攻・反攻・面攻・猛攻・来攻・陸攻

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