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放射線影響研究所 ほうしゃせんえいきょうけんきゅうじょ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

放射線影響研究所
ほうしゃせんえいきょうけんきゅうじょ

1946年,原爆の人体に及ぼす影響を調査する目的で,広島長崎に日米共同の委員会が設けられ,原爆傷害調査委員会 ABCCと呼ばれた。 75年4月にこれが公益法人として再発足し,原爆のみでなく,放射線の影響全般について研究することを目的とした放射線影響研究所ができた。研究業績を日英両語で発表する機関誌の『放影研業績報告書』がある。経費は日米両政府の平等分担とされている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

放射線影響研究所

原爆の放射線が人体に及ぼす影響を研究するため、米国が47年に広島、48年に長崎に設置したABCC(原爆傷害調査委員会)が改組し、75年にできた。日米両政府が予算を折半し、両国の研究者が共同調査している。広島、長崎に研究所があり、職員は約250人。

(2007-03-01 朝日新聞 朝刊 3社会)

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デジタル大辞泉の解説

ほうしゃせんえいきょう‐けんきゅうじょ〔ハウシヤセンエイキヤウケンキウジヨ〕【放射線影響研究所】

放射線が人体に及ぼす医学的影響について調査研究を行う研究機関。広島・長崎の原爆被爆者に対する放射線の影響調査に重点を置く。日米両国政府が共同で管理運営する財団法人として昭和50年(1975)に発足。前身は原爆傷害調査委員会。放影研。RERF(Radiation Effects Research Foundation)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

放射線影響研究所
ほうしゃせんえいきょうけんきゅうじょ

放射線の人体への影響について調査・研究する目的で設けられた研究機関。放影研と略称される。英語名称はRadiation Effects Research Foundationで、RERFともよばれる。終戦直後の1946年(昭和21)に原子爆弾の被爆者について調査する目的で広島と長崎に設けられた原爆傷害調査委員会(ABCC:Atomic Bomb Casualty Commission)が前身で、厚生省(現、厚生労働省)国立予防衛生研究所の再編とあわせて、1975年に、日米両国が共同して運営する財団法人として新たに設立された。2012年(平成24)公益財団法人に移行。広島研究所と長崎研究所が置かれている。
 同研究所ではこれまで、原子爆弾の被爆者の健康調査のほか、放射線が人に及ぼす医学的影響や、癌(がん)などの疾病にかかるリスクに関する調査研究、ならびに放射線防護に関する情報を提供するなど、放射線被曝(ひばく)者医療に力を注いできた。しかし、福島第一原子力発電所事故による内部被曝に対する住民の不安に十分に対処できなかった反省から、新たな将来構想を提示。このなかで、同研究所が蓄積している原子爆弾被爆者の外部被曝に関する健康影響調査などの情報を全世界の研究者に提供するとともに、内部被曝のデータも収集して低線量被曝のリスクを解明し、放射線による慢性影響を明らかにして、国民の不安に対処していくことを掲げている。[編集部]

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