上等(読み)ジョウトウ

デジタル大辞泉 「上等」の意味・読み・例文・類語

じょう‐とう〔ジヤウ‐〕【上等】

[名・形動]
物の品質や出来ばえなどが、すぐれてよいこと。また、そのさま。優秀。「上等な品」⇔下等
申し分がないさま。結構。上出来。満足。「マラソンで10着に入れば上等だ」
等級が上であること。等級が上のもの。
船賃は―にて十円か十五円」〈福沢福翁自伝
[補説]2は、「喧嘩上等」「左遷だって。上等じゃないか」のように、一般には避けるのが普通の物事に向こう見ずに飛びついたり、落胆するような場面でそれがどうしたと居直ったりする気分で使うことがある。
[派生]じょうとうさ[名]
[類語](1)(3高級一流高等高度高次高段上級上質最高級極上最上特上特等特級ハイレベルハイブローハイクラスハイスペックハイクオリティーハイグレードトップクラスハイエンドハイソハイソサエティーエグゼクティブ良質良い優良佳良純良良好/(2見事立派上上上乗結構

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「上等」の意味・読み・例文・類語

じょう‐とうジャウ‥【上等】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 上の等級。上位
    1. [初出の実例]「領上等与大車」(出典法華義疏(7C前)三)
    2. 「上等(トウ)婦人は、一人で歩行する事も出来ず」(出典:文明開化(1873‐74)〈加藤祐一〉初)
    3. [その他の文献]〔周礼‐秋官・司儀〕
  3. 特に乗物や催しもので、その室料、席料、切符の値段などの高いもの。
    1. [初出の実例]「乗り合ひの賃銭は上等中等を別にして」(出典:西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一四)
  4. ( 形動 ) 物などの状態、性質、品質、また、品性などが優れていること。立派なこと。また、そのさま。優等
    1. [初出の実例]「我上等(〈注〉ナカデヨキ)の衣服首飾、常に債(おひめ)の家に当て遣りて」(出典:読本英草紙(1749)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「上等」の読み・字形・画数・意味

【上等】じようとう

上位。

字通「上」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android