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新民主主義 しんみんしゅしゅぎ Xin min-zhu zhu-yi

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

新民主主義
しんみんしゅしゅぎ
Xin min-zhu zhu-yi

毛沢東が『新民主主義論』 (1940) で論述した中国革命の理論。すなわち半植民地的な中国社会から社会主義社会に転換する過渡期を支配する革命理論およびその政治組織論。この理論によれば,1919年の五・四運動に典型的に示されたように,ロシア革命によって鼓舞され成長した中国プロレタリア階級が中心となり,労農同盟を基礎として,封建,植民地主義を打倒しようとする革命的かつ民主的な諸階級の連合政権をつくらなければならないとする。

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デジタル大辞泉の解説

しん‐みんしゅしゅぎ【新民主主義】

1940年、毛沢東が提唱した中国革命の指導原理。半封建的、半植民地的な中国における革命は、従来のブルジョア民主主義革命ではなく、プロレタリア階級の指導下に、農民など民主的な諸階級が結集して行う、新しい型の民主主義革命でなければならないとする。

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百科事典マイペディアの解説

新民主主義【しんみんしゅしゅぎ】

毛沢東が抗日戦中の1940年に《新民主主義論》で示した革命の方策。帝国主義侵略下の植民地・半植民地での反封建・反帝国主義革命における労農提携を提唱し,その指導下に革命諸勢力を結集したブルジョア民主主義革命すなわち新民主主義革命の必要性を強調した。
→関連項目五種経済三・三制三民主義四面八方政策中華人民共和国中国共産党民主主義

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世界大百科事典 第2版の解説

しんみんしゅしゅぎ【新民主主義 Xīn mín zhǔ zhǔ yì】

中国革命および中国社会の歴史的段階を規定する概念。毛沢東により提唱され,革命理論と民族統一戦線政策の形成に重要な役割を果たした。毛沢東は1939年の論文《中国革命と中国共産党》のなかではじめて〈新民主主義革命〉の概念を提起し,40年の《新民主主義論》で〈新民主主義〉についての理論を体系的に展開した。その後この理論は革命の進展とともに,45年中国共産党第7回全国代表大会での報告《連合政府について》,49年《人民民主主義独裁について》へと受け継がれ発展した。

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大辞林 第三版の解説

しんみんしゅしゅぎ【新民主主義】

1940年毛沢東が唱えた革命理論。中国革命の指導原理。半植民地的・半封建的国家での革命は、古い型のブルジョア民主主義革命ではなく、労働者階級の指導下に農民など諸階級を結集して進められる新しい型の民主主義革命であるとする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

新民主主義
しんみんしゅしゅぎ

中国における民族民主主義革命理論の中心概念。1940年、毛沢東(もうたくとう/マオツォートン)がそれまでの中国共産党の革命理論を総括・発展させるために著した『新民主主義論』において包括的に論じられている。『新民主主義論』によれば、中国革命は、独立した民主主義の国家を建設する第一段階と社会主義を目ざす第二段階に分かれる。この第一段階の革命は、社会主義革命ではないが、ヨーロッパ近代のブルジョア民主主義革命とも異なる新しい型の民主主義革命=新民主主義革命である。新民主主義が目ざすのはブルジョア独裁ではなく、プロレタリア独裁でもなく、いくつかの革命的階級による連合独裁の共和国である。革命的階級とは中国の場合、労働者、農民、知識人その他の小ブルジョアジー、それに二面性をもつブルジョアジーのうちの革命的部分である。
 ブルジョアジーは妥協性があってこの革命を指導できず、その任務はプロレタリアートの肩にかかってくる。経済的には大企業の国有化を図るが、資本主義、小生産の存在も認める。農村では徹底的な土地革命を行って自作農民を創出し、一方では協同組合経営を目ざす。文化の面でいえば民族的、科学的、大衆的であることが特徴である。孫文の三民主義と比較すると、土地革命や8時間労働制など革命の徹底性の点、第二段階の有無の点で異なるが、基本的な点では連ソ・連共・労農援助の三大政策を伴う新三民主義と共通している。
 中国革命において新民主主義の道を可能にしたのは、第一にロシア革命の成功=社会主義体制の誕生と資本主義体制の没落という国際情勢であり、第二に国内で労働者階級が独立した政治勢力として登場してきたことである。植民地・半植民地の被抑圧民族が社会主義体制と結合するならば、プロレタリアートの指導下に、資本主義の道を通らずに社会主義に到達できるであろうという理論は、1920年のコミンテルン第2回大会に際してレーニンが「民族・植民地問題についてのテーゼ原案」で提起している。『新民主主義論』は東欧の人民民主主義論とともにその延長線上にあり、レーニンの理論を中国の実情にあわせて創造的に発展させたものといわれている。
 時期区分としては、1840~1919年が旧民主主義革命の時期、1919~49年が新民主主義革命の時期、1949年以後が社会主義革命の時期とされている。実際に1949年に成立した中華人民共和国は、『新民主主義論』における想定を超えて、急進的に社会主義革命の段階に進んだ。現在の「改革開放」路線は、その急進主義を手直ししたものともいえるが、憲法には「人民民主主義独裁の社会主義国家」と規定されている。
 なお、現在『毛沢東選集』などでみることができる日本語訳『新民主主義論』は、1951~52年の大幅改訂をはじめ、何回かにわたって手を加えたもので、プロレタリアートの指導性などが強調される一方で、長期合作論的観点が後退している。北望社『毛沢東集7』は中国語版であるが、新旧の異同を詳細に指摘してある。[古厩忠夫]
『中西功著『中国革命と毛沢東思想』(1969・青木書店)』

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世界大百科事典内の新民主主義の言及

【人民民主主義】より

…第2次世界大戦後,東ヨーロッパとアジアのいくつかの国(中華人民共和国,朝鮮民主主義人民共和国,ベトナム民主共和国)で樹立された国家形態のこと。中国では新民主主義という言葉が用いられた。これらの国々は第2次世界大戦中,ドイツや日本などのファシズムに直接,間接に占領ないし支配された。…

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