日本歴史地名大系 「日光院」の解説
日光院
につこういん
寺伝では、六世紀の頃重慶(日光坊)が妙見大菩薩を感得して草庵を結んだのに始まるといわれ、空海作ともいわれる本尊妙見大菩薩に対する信仰が当院に対する信仰の中心で、妙見霊場として発展した。文永五年(一二六八)の権律師某油畠寄進状以下、寄進状を中心に一三二通の中世文書(日光院文書)を伝え、中世の信仰や寺領の一端を知ることができる。まず守護山名氏の信仰があげられる。永享年中(一四二九―四一)山名時熙が妙見大菩薩の定灯料を寄進した。当初
日光院
につこういん
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報