昭和シェル石油(読み)しょうわしぇるせきゆ

共同通信ニュース用語解説 「昭和シェル石油」の解説

昭和シェル石油

国内4位の石油元売り会社。1985年に昭和石油とシェル石油が合併して発足した。筆頭株主は約31%を保有する出光興産グループ川崎市、三重県四日市市、山口県山陽小野田市の国内3カ所に製油所を所有している。2017年12月期連結決算は売上高が2兆459億円、純利益は427億円。グループ従業員は4465人。太陽電池事業も手掛けている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「昭和シェル石油」の意味・わかりやすい解説

昭和シェル石油(株)
しょうわしぇるせきゆ

石油の精製、販売に携わる元売会社の一つ。前身の昭和石油は、シェル・グループと提携関係にあった大手石油会社であった。1942年(昭和17)、太平洋戦争下での政府の勧奨により早山(はやま)石油(1889年創業)、新津(にいつ)石油(1896年創業)、旭(あさひ)石油(1917年創業)の3社が合併して昭和石油を設立戦後は、世界七大石油会社の一つであるロイヤル・ダッチ・シェル・グループと資本提携した。既存の川崎、新潟両製油所の拡充、合理化を進めるとともに、1957年(昭和32)昭和四日市石油を設立して、翌1958年四日市に新製油所を建設した。1964年の新潟地震で新潟製油所は全焼したが、1966年には再建に成功。その後新潟製油所は合理化の流れを受け1999年(平成11)に閉鎖、石油製品輸入基地となった。神戸、横浜に潤滑油工場をもつ。過当競争の除去を目ざす業界再編成の一環として、1985年1月にシェル石油と合併。販売高業界第4位(当時)の昭和シェル石油として再出発した。さらに2019年4月、出光(いでみつ)興産と経営統合し、出光興産の完全子会社となった。経営統合直前の資本金341億9700万円、売上高2兆4946億4700万円(2018年12月。連結ベース)。

[橘川武郎]

『昭和石油株式会社編・刊『昭和石油三十年史』(1974)』

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百科事典マイペディア 「昭和シェル石油」の意味・わかりやすい解説

昭和シェル石油[株]【しょうわシェルせきゆ】

外資系石油会社。ロイヤル・ダッチ・シェル・グループの日本法人シェル石油と昭和石油(1942年に旭石油,早山石油,新津石油が合併)が1985年に合併して発足。シェル石油の前身のライジング・サンは,戦前の日本のガソリン市場でトップシェアをもっていた。2000年ジャパンエナジーと事業提携。本社東京,製油所川崎,四日市など。2011年資本金341億万円,2011年12月期売上高2兆7714億円。売上構成(%)は,石油97,エネルギーソリューション2。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「昭和シェル石油」の解説

昭和シェル石油

正式社名「昭和シェル石油株式会社」。英文社名「SHOWA SHELL SEKIYU K.K.」。石油・石炭製品。昭和17年(1942)「昭和石油株式会社」設立。同60年(1985)「シェル石油株式会社」と合併し現在の社名に変更。本社は東京都港区台場。石油精製・販売会社。石油元売りの大手。筆頭株主は英国シェル、2位がサウジ国営アラムコ。東京証券取引所第1部上場。証券コード5002。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「昭和シェル石油」の意味・わかりやすい解説

昭和シェル石油
しょうわシェルせきゆ

外資系の石油精製販売会社。1942年早山石油,旭石油,新津石油の 3社が合併して昭和石油設立。1949年ロイヤル・ダッチ・シェル・グループと提携,1951年同グループが資本参加,1957年四日市製油所を分離し,同グループと合弁で昭和四日市石油を設立。1985年シェル石油と合併し,現社名に変更。東亜石油も系列下にある。潤滑油部門に強い。

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世界大百科事典(旧版)内の昭和シェル石油の言及

【ロイヤル・ダッチ・シェル・グループ】より

…第2次大戦後はベネズエラ,中東を中心に産油量が増加し,アメリカ,北海にも油田を保有している。在日法人としてシェル石油があったが,同社はシェル・グループの昭和石油と1985年1月に合併して昭和シェル石油となった。94年12月期の売上高はロイヤル・ダッチ・ペトロリアム社が569億ドル,シェル・トランスポート・アンド・トレーディング社が379億ドル。…

※「昭和シェル石油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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