大宰府に所在した最福寺または西福寺という名の寺院は以下の四ヵ寺がある。第一は奈良西大寺末寺の最福寺で明徳二年(一三九一)九月二八日付の西大寺末寺帳(西大寺文書/香川県史8 古代・中世史料八)の筑前国の項目に「宰府最福寺」、永享八年(一四三六)三月日付の西大寺末寺帳(同上)に「鎮西筑前国宰府最福寺」とある。第二に太宰府天満宮と関係のある西福寺があげられる。年月日未詳灯明方目録案(太宰府天満宮文書/大宰府・太宰府天満宮史料一四)に「一同執行坊於神前勤仕之灯明料所、従当府西福寺納之」とあり、同目録案差出人の法印信快を天満宮留守職大鳥居信快に比定するならば、文明(一四六九―八七)頃太宰府天満宮社家の執行坊が神前に供える灯明料を大宰府の西福寺が納入していたことになる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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