月桂冠(読み)ゲッケイカン

精選版 日本国語大辞典 「月桂冠」の意味・読み・例文・類語

げっけい‐かん‥クヮン【月桂冠】

  1. 〘 名詞 〙 古代ギリシアで、霊木である月桂樹の枝葉でつくった冠。競技の優勝者に与えられた。転じて、名誉または名誉ある地位をいう。
    1. [初出の実例]「来年は博士の月桂冠を戴きて帰る意気込の頼もしさ」(出典:乳母(1896)〈北田薄氷〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「月桂冠」の解説

げっけいかん【月桂冠】

京都の日本酒。酒名は、創業時「玉の泉」と称したが、明治38年(1905)勝利と栄光シンボルである現酒名を採用。ヒット商品の普通酒「つき」のほか、吟醸酒純米酒本醸造酒など豊富なラインナップをそろえる。全国新酒鑑評会では平成17年度まで25回連続金賞受賞など多くの受賞歴がある。原料米は山田錦、五百万石など。仕込み水は伏見伏水(ふしみず)。蔵元の「月桂冠」は寛永14年(1637)創業。アメリカにも製造拠点を展開する最大手酒造会社。所在地は京都市伏見区南浜町。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の月桂冠の言及

【ダフネ】より

…彼女を恋したアポロンに追われて,まさにその手中に落ちんとしたとき,父神に助けを求め,月桂樹に姿を変えられた。以後,この木はアポロンの聖木となり,月桂冠が勝利者の頭を飾ることになったという。ラテン詩人オウィディウスの《転身物語》で有名なこの話は,ジョルジョーネ,プッサンらの筆になる多くの名画を生んでいる。…

※「月桂冠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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