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有翅類 ゆうしるいPterygota

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

有翅類
ゆうしるい
Pterygota

有翅亜綱に属する昆虫総称無翅類に対する類で,それより高等な昆虫類と考えられる。成虫は発達したをもつが,二次的に無翅になったものもある。変態を行うが,その様式はさまざまで,ほとんど変態しないものもある。交尾器と尾角以外は腹脚の痕跡がない。変態様式によっていくつかのグループに分けられている。すなわち,幼虫,成虫の経過が明瞭なものを完全変態類と呼び,これに対して幼虫と成虫の形態の差の少いものを不完全変態類と呼ぶことが多い。前者は幼虫の形が特異で,幼虫の体内で翅が発達するため内翅類ともいい,高等な昆虫類とされる。後者は幼虫期に翅芽が体外に生じるので外翅類とも呼び,幼虫は翅が未発達である点を除き形態が成虫とあまり異ならないので,仔虫または若虫ということもある。また不完全変態類を,カゲロウ類は亜成虫と呼ばれる時期を経過するので前変態類として,それ以外のものを半変態類とすることもある。

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デジタル大辞泉の解説

ゆうし‐るい〔イウシ‐〕【有×翅類】

有翅昆虫

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大辞林 第三版の解説

ゆうしるい【有翅類】

有翅亜綱に属する昆虫の総称。変態をする。普通は成虫にはねがあるが、中にははねを欠くものもある。トンボ・カマキリ・甲虫・ノミその他を含み、昆虫綱の大半を占める。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

有翅類
ゆうしるい

昆虫綱の一亜綱Pterygotaのことで、無翅類に対する名称。昆虫の大部分を含む大群で、はねをもつ昆虫ばかりでなく、二次的にはねが退化したと思われる虫、たとえばノミ、シラミなども含まれる。無翅類と異なり、これらの昆虫は成長の間に多少とも明らかな形態の変化、すなわち変態がみられる。成虫は脱皮することがなく、腹部には後端の尾角などを除いて付属肢の痕跡(こんせき)がまったくない。大あごはまた、普通、頭被と二点で関節する。有翅類は、卵から幼虫(若虫(わかむし))期を経て成虫になる外翅類(不完全変態類)と、幼虫から蛹(さなぎ)の時期を経て成虫になる内翅類(完全変態類)とに大別され、前者では幼虫と成虫の形態の差がそれほど著しくなく、幼虫の後期にはねの原基が背面に現れるのに対し、後者では幼虫と成虫の形態が著しく異なり、はねの原基は幼虫では外部からまったく認められない。しかし、寄生性のものや、アリ、シロアリの働きアリなどのように、生活様式に応じて成虫にもはねのないものがある。[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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