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本朝画史 ほんちょうがし

4件 の用語解説(本朝画史の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

本朝画史
ほんちょうがし

日本最初の総合的な画論,画史。狩野山雪の遺稿を嗣子の永納が黒川道祐と協力して編述。5巻,狩野家印譜1巻。元禄4 (1691) 年『本朝画伝』の書名で刊行,同6年『本朝画史』と改める。画原,画官,画考,画運,画式,画題および古代から当代までの 405人の画家の小伝を記している。

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百科事典マイペディアの解説

本朝画史【ほんちょうがし】

狩野永納が編纂(へんさん)した日本で最初の体系的な画家伝。全5巻。父山雪がのこした草稿に増補を加え,黒川道祐の協力を得て1678年《本朝画伝》として出版したものを改訂したもので,1693年刊行。
→関連項目印譜狩野山雪

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世界大百科事典 第2版の解説

ほんちょうがし【本朝画史】

江戸時代につくられた日本画史・画人伝。狩野永納が父山雪の遺稿をもとに,黒川道祐の助力によって編集。1691年(元禄4)《本朝画伝》と題して出版,93年増補して《本朝画史》と改める。巻一で日本絵画史の流れを述べ,巻二~五に上古から狩野探幽にいたる日本画家400人以上の伝記をのせる。別に落款印章編《本朝画印》1巻をつける。最初の本格的な日本絵画史の著述であり,和漢両様式の統合者としての狩野派の役割が強調されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

本朝画史
ほんちょうがし

江戸前期に著されたわが国最初の本格的画論・画史書。全六冊。狩野山雪(かのうさんせつ)の遺稿をもとに、その子永納(えいのう)(1634―1700)が黒川道祐(どうゆう)の援助を得て、増補を加えて完成させた。初めに画原、画官、画考、画運、画式、画題について概説し、次に405人に及ぶ古代から当代に至る画家の小伝を記し、最後に諸家の印影を集めた「本朝画印」を付す。1678年(延宝6)の林鵞峰(はやしがほう)の序文を載せ、91年(元禄4)『本朝画伝』の書名で刊行したが、翌々年に『本朝画史』と改めた。1819年(文政2)には江戸の鑑定家檜山坦斎(ひやまたんさい)によって『続本朝画史』が出版されている。編纂(へんさん)の基本姿勢として狩野派の正統性を強く主張しながら総合的な画家伝となっている。また本書は、数少ない体系的な日本美術史の著述として貴重であり、その多岐にわたる内容は、近世初期以前の絵画を研究するうえで、今日においても重要な文献である。[玉蟲玲子]

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世界大百科事典内の本朝画史の言及

【狩野派】より

…それが17世紀後半から行われる画史の編纂である。 最初の画史といわれる《丹青若木集》は光信の門人とされる狩野一渓(1599‐1662)の手になるものであり,京狩野の狩野永納は《本朝画史》(1693)を完成させている。とくに《本朝画史》は,狩野派はやまと絵と漢画の両者を総合したものという見方に立って編集されている。…

【画論】より

…また《画工便覧》(1673ころ)は,《丹青若木集》の増補版というべき性質のものである。これらに続いて,狩野永納が編んだ《本朝画史》は,史観をともなった本格的な日本絵画論・絵画史として画期的なものである。狩野安信の《画道要訣》(1680),土佐光起の《本朝画法大伝》(1690)は,ともに秘伝として門人に与えられたものであり,内容には宋・元の諸画論の巧みな翻案が見られる。…

【障屛画】より

…障屛画制作に対する狩野派の指導理念は,やがて17世紀の末に狩野永納がその著書において明らかにする。すなわち,《本朝画史》に示された障屛画制作の方式では,城郭御殿において多様化した生活空間の機能に画題や技法をみごとに対応させて整合的にとらえる。居住空間としての奥向きでの私的な生活の場には山水を水墨で描き,公式対面の接客空間には人物画を彩色で表し,人々が集まり歓談する大広間には花鳥を,さらに廊下など庇(ひさし)の間には走獣を濃彩でもって華やかに表現すべきだという。…

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